【長久手校】サッカーとフットサルの戦術的違い

2017年8月18日

こんにちは。大島です。

フットサルとサッカーの戦術的違いを解説します。

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ピッチ・ゴールサイズ、人数、オフサイドの有無の違いがが大きく戦術面に影響しています。

【ピッチサイズの影響】
サッカー
守備面
11人では、カバーリングを有効な距離間に保とうとすると人数が足りなくなるほど広大。

攻撃面
広大で有効なシュートを打てる距離まで侵入する事自体が相手の妨害を受け困難であり、シュートの次の目標である前進がプレーの主になってくる。相手との距離によってはミスに見えない程度のファーストタッチのミスも問題ない時もあり、浮き玉でのパスも比較的多用される。

フットサル
守備面
20m×40mで縦長。サッカーでは狭い方向へと追い込んでいく戦術「ジョッキー」を元々終えているかのような狭さ。とあることを阻止しそれを徹底する事で優位になります(GKとの連携が不可欠)。意図なくトラップすると三タッチ目にはプレスにほぼ寄せられます。それによりグラウンダーパスをなるべく使用して受け手がボールから目を離しやすくしてチームで状況把握しやすくしていく事が必要になって来ます。

攻撃面
シュートレンジへ到達する事は容易である(条件あり・この後ご説明します)ために前進よりもゴール前・中央への侵入がシュートの次の目標になってくる。そのためサッカーと優先順位、瞬時に見るべき方向が違ってくる。

【ゴールサイズの影響】
サッカー
最高峰のGKでもゴール中央からコースを予測できない状況下でのジャンプセーブはポストから内側1mは物理的に届かないです。ゴールの端に手が届くにはシュートコースの認知から走ってからジャンプして1.4~1.6秒は最低かかります。人間の反応速度が0.3秒程度なのでそれを踏まえるとゴール角までGKは2秒かかるので、プロの世界ではゴール前30m付近から秒速30m(時速108m)以上のシュート力でコントロールされると物理的にゴールを許してしまう。

フットサル
GKの反応時間はゴールの角までで約1秒。コースを予測させずに0.4秒でゴールへ到達するシュートが打てれば「さあ打つぞ」とインパクトのタイミングを予測されてもゴールできる可能性があります。時速108mで0.33秒でゴールに到達する距離は10mです。これは正面切ってのシュートインパクトの話なので、現実的に並みのシュート力ではゴールから7m以内へ侵入やファーづめという近距離シュートやブラインドを利用したシュートなど工夫が必要になってきます。

【人数の影響】
サッカー
守備面
広さの分、逃げる場所があるためボール保持者が圧倒的有利(無理に前進しなければ)なので守備は必ず数で対抗するため相手FWよりも人数を多くフォーメーションを組みます。

攻撃面
守備に人数を割くために前線では人数不足が常に発生します。それを走力(オーバーラップなど)でカバーするかボール保持力でカバーするかというチームの方向性が必要になってきます。また日本の一般レベルでは人数の多さや守備の稚拙さからどこかしらにパスコースが出来てしまう為にパスコースを作り出すポジション修正がシビアに求められるレベルを体験していない人がサッカー経験者の9割以上だと思います。

フットサル
守備面
GKを除いてフィールドプレーヤーの4名はマッチアップに負ければ数的優位を与えてしまいます。その他もありますがオフサイドがない影響について記載します。

攻撃面
時間と場所が制限される為にフィジカル優位とは言い切れず、シンキングスピードと戦術理解などの精神面の高度さが選手の良し悪しとなってきます。また相手の守備との攻撃側優位になるミスマッチを起こさせる戦術(ヘドンドやアイソレーション)なども方法的にサッカーと違ってきます。パスライン(パスコース)作りのシビアさがあります。前述したグラウンダーパスをなるべく行うために選手自身が状況を読み取り、ポジション修正が求められます。なので分析的に判断できなければ主体的にプレーできません。また、パスラインは最高で3本(バックパスできないとき)しかありません。パスラインの選択肢を使った駆け引きをするには最低2本のラインが必要になって来ます。出し手、受け手を含めると3人はボールに絡まなくてはいけないわけですから単純計算しても75%はポジション修正が必要になります。サッカーに比べボールに絡む時間が長く、ただ走りまくっても疲れてしまうので賢く必要な時に走れる選手に育っていく環境になります。

【オフサイド有無の影響】
サッカー
守備面
オフサイドを利用して相手を前線からの積極的プレス(フォアチェック)で圧迫し裏のスペースを消すことも戦術の一つです。

攻撃面
パスの受け手が待ち伏せができないのでボールをスペースに放り込んでスピードのある選手に勝負させることがある為にサッカーにおいてスピードの有無は選手選考に大きく関係しています。
高度になってくると複雑なパス回しによって相手守備者を引っ張り出してオフサイド回避やプレス回避をします。競技特性として陣取り合戦の一面もあります。

フットサル
守備面
サッカーのようにオフサイドを利用して相手を前線からの積極的プレス(フォアチェック)で圧迫し裏のスペースを消すことができないので一般的にはシュート阻止が大切になってきます。高度なものは前線から積極的にプレスに行ってもリスクマネジメントできる戦術も存在します。

攻撃面
オフサイドがない為に前線で待ち伏せすることが可能になってきます。しかしゴールとパスの出発地点が逆方向になる為にそのレシーブする選手(ピヴォ)は死角があってもボールを受ける、保持する能力が必要になってきます。世界的にピヴォを育成することは難しく、高度なテクニックと状況判断、修得スキルが求められる為に今の所ブラジル出身以外に中々登場していません。

以上は個人の経験則からの意見であり、時代や人が変われば違ってくる事でもあります。大切なのは自分なりの解釈によってアプローチを見つけ出す事だと私は思います。

こういったことを踏まえて長久手校では指導しています。

あとがき〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

私は指導を追求する過程でフットサルB級コーチ、サッカーB級コーチになりました。それはよくわかっていない状態でわかったような事をいう自分が許せなかったからでもあります。指導は一生勉強していく事ですから今現在も追求は進行中です。

B級コーチってB級グルメみたいに聞こえますよね。プロを指導するようなS級からみればB級グルメみたいなもんですが(笑)。

業界ではC級ライセンスというのが一般的です。これは都道府県協会主管の一般的な資格です。B級からJFA主管になり選抜試験、推薦を経て受けれる狭き門です。講習を受ける前は「そんなに受けにくくしたら日本全体ののレベルが上がらないじゃない!」と思っていましたが、受けてみて納得。生半可な気持ちでは音を上げるような勉強量が求められます。

B級概要(JFAから引用)
サッカーの全体像を理解し、基本的な知識・指導力を獲得する講習会である。

基本。。。一般人(私も含め)からすると既に扱う内容のレベルが高いです。

が、しかしS級ライセンス持っていたってJからオファーがなければ監督になれませんし、なったとしても日本トップレベルのコーチじゃないと安定して勝利をものにできません。

さらに日本サッカーは強豪国に比べれば全然です。2段階くらいの格差があると私は思います。

だから上を目指すと果てしないんです。だから指導は一生勉強していく事と認識しています。

コツコツと偉業に近づいていこうといつも考えています。

大好きなフットボールに詳しくなれるってとっても楽しくないですか?

コーチはめちゃくちゃ楽しんで指導させてもらっています。

スクール運営会社:株式会社UNICO MANAGEMENT

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