こんにちは。大島コーチです。
一般的に大会など「勝つための練習」は例えるなら受験勉強みたいなもの(受かるのが目的)で、普段のスクールのレッスンは「将来のために知識を広げる、図書館にいく」(学びが目的)ようなものです。
そこで育成年代のコーチとして勝利を目指しながらも子供たちにとって数年後財産となるフットボールのエッセンスを「大府校の目指すイメージ」として試行錯誤の中、生まれました。
指導は押し付けではいけないのでまず選手の本気度が大切です。それがあって初めて指導者も勝つための練習を提示できます。
私は本気の子には高度な試合の仕組みを教えます。高度な試合の理解は本気じゃなければ覚えられません。プロを目指すなら覚えること・身につけることが膨大だからです。私が教えようとしている試合の仕組みは普通の大人でも理解どころかその概念があることすら知りません。
他の指導者さんが同じような知識があっても、「選手自身が気付くものであって教えるべきではない」とおっしゃるかもしれません。
私の考えはこうです。
(少々前置きが長いですが関係なさそうで関連しています。)
サッカーA代表とバルセロナの生え抜き選手を見比べると、
日本サッカーA代表は寄せ集めです。バラバラの狙いで一回一回状況確認しながら繋いでいくので遅いですし狙いが共有できていません。
一方バルセロナは共通意識を育成年代から染み込ませてきているので何を狙っていくのか選手が明確に理解していて、それを共有しあって動いています。阿吽の呼吸レベルです。
チーム戦術というものは一人一人の力の足し算ではなくて掛け算にするためにあるのが「チームでの決まり事」です。試合の方針とでもいいましょうか。選手それぞれの頭脳はそれぞれ違うものを見て違う事を考えていますので、狙いを統一していく必要があるわけです。
またチーム戦術でも種類があり個々に完成された個人戦術を持った選手が集まって臨機応変にプレーしていく方法もあります。日本サッカーA代表は完成されていない選手が臨機応変にプレーしようとしているわけですから世界のトップレベルに太刀打ちできるわけがないのです。
完成されていない選手でもチーム戦術の遂行レベルをあげて一丸となって戦えば可能性は上がるのですが。。。
1対1で相手を圧倒できる個人のスキルを持っていて試合を勝利に導ける選手も完成した選手です。しかし個人の資質に頼る領域で教え込むだけでは難しいのです。
バルセロナは完成された選手(チーム戦術を遂行できること)がチーム戦術を行っています。戦術の遂行レベルを複数年単位で磨き上げた生え抜き選手がどんどん出てくる下部組織を確立しています。強いわけです。
私は指導の中で「問題解決に必要な判断基準を身につけてもらう指導」をします。選手の自立を目指す指導を目指しています。
これについては次回に続きを書きたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございます。