最近白髪を発見するのが増えてきました大島コーチです。
大島コーチはドリブル中のキックが得意で止まったボールより動きの中でのキックの方が力まず、いい球質になることが多いです。
サッカーを始めたのが遅く、指導者もいない状況だったので参考書を片手に自主練はキックとドリブルが主でした。
シュートに多用するインステップキックは家の庭で毎日何十本も蹴っていましたが最初は動いているボールを空振りして膝が痛いっていうのもしょっちゅうでした(笑)。
サッカーをとにかくやるだけで全く理解していなかったので見て学ぶこともなく、見ていたのかもしれませんが参考になるプロのプレーすら目に止まらず、ドリブルの派手な技すら知りませんでした。
でも今になって思うとそれは良かったと思います。
ドリブルの切り返しや緩急だけで突破をすることはシンプルにして難しく、突破に必要な本質的な要素を掴んでいないと出来ないことなのです。
初めはなんとなく抜けましたが、段々と傾向がつかめてきて自然と突破できるようになっていました。当時感覚的に実行していましたが成功したから残った方法論は正解です。サッカーにおいて目的を達成する方法は無限にあり、極論はルール内で勝てばいい訳です。いい技だから勝てるのではなく勝てるからいい技といえます。
当時の練習時間も乏しく、ゲームが中心だったんですが人数も足りなかったのでほぼミニゲームをするだけでした。が、しかしこれもラッキーでした。ゴール前の局面が多くシュート機会がすごく多かったのです。
戦術やフェイントの練習は、「これを練習するので守備の人は引っかかってください」なんてやったところでリアルな練習になりません。
本気で止めに来る相手と対峙するからレベルアップできる。考えている余裕のない状況で習得した技術は無意識でも実行できます。これがシュートのテクニックに繋がっています。
守備も攻撃もある程度できるというようにサッカー全体が上手い人が多かった1970年代の名選手たちの中には大戦後の道端でストリートサッカーに興じた子供だった人たちが多くいました。
教わらないのになぜ上手くなったのか。
ストリートサッカーは自分でスキルを習得しレベルアップすることに気づかせてくれるのです。
ストリートだからいいのではなく、
その大切なエッセンスは、
目的意識をもって実践に臨み、振り返り、改善していくことです。
それを引き出すものは楽しさと勝ちたい気持ちです。
と、たたき上げもいいですが、大人になって両足を同じクオリティで蹴れるようになっていたらプレーヤーとしてもっとワクワクするところにいけたのになぁという悔いもあります。