こんにちは!桑名校担当の下畝地です。
2019/2020 第6節 エスポラーダ北海道戦 ハイライト動画です。
今回は”どこ”に着目して書こうかと迷っていた時にある共通の部分を見つけました。特にオーシャンズがゴールを決めたパターンについて。
皆さんももう一度見てみてください
2,3,5点目が決まった場面
(2点目)
(3点目)
(5点目)
もうお分かりですよね?
最後の崩しは全て”斜めパス”からの”ワンタッチシュート”でした。どちらも取り上げると文量が多くなってしまいそうなので今回は”斜めパス”について書いていきたいと思います。
【斜めパスの有効性】
サッカー・フットサルに興味がある方は聞いたことがあると思います。「斜めに出すパスが有効である」ということ。
では、なぜ有効なのでしょうか?
そこを考えるのが指導者の仕事なので (笑)
自分なりの解釈は次の通りです。
(縦パスの場合)
相手のDFの立場から考えてみましょう。単純な縦パスの場合、相手に強力なピヴォ (FW) がいればそれだけでもちろん嫌ですよね。しかしDFの体の向きは変わりません (常にボールもマークする相手選手も見えている状態)
(斜めパスの場合)
次に斜めパスの場合。DFの原則として、必ずボールも相手選手も見えている位置にポジションをとることから始まります。しかし、斜めのパスが出た時は必ず守備選手の体の向きは変わります (マークする選手を見失う可能性がある) 矛盾しているように感じるかもしれませんが、いくらいいポジションを取っていてもDFの選手にはボールもしくはマークする選手のみを注視してしまう瞬間が必ずあります。
そこにボールを受ける選手の絶妙なポジショニング、マークの外し方が重なりゴールが生まれます。
では、斜めパスばかりしていれば勝てるのか?
フットボール界には常に理論を打ち破る強烈な「個」が出てきます
例えばこの場面
守備選手は現代サッカーで最高のDFと言われているファンダイク選手
相手選手のパスコースを消しながらボールを持っている選手に絶妙な距離感で対峙しています。最後はプレッシャーに負けた相手選手がシュートを外しました。ファンダイク選手は次のコメントを残しています。
「僕はシソコ (ボールを持っている選手) を確認していたし、彼が右利きであることも知っていた。そして、ああいうチャンスでは、通常ソン・フンミン (ボールを持っていない右サイドの選手) がフィニッシュまで持ち込むこともね。そこから判断したんだ」
基本のDFテクニックの一段上をいくこのプレー
これは鳥肌モノのプレーです
即座に状況を判断してアクションを起こせる選手には魅力を感じますね。
最後話がずれていしまいましたが、”斜めパス”の有効性を少しでもご理解いただければ幸いです。しかし、ただ斜めパスを狙い続けるのではなく、大事なことは状況に応じた斜めパスです。そこに相手選手の存在を加味していないのであれば全く意味はありません。
オーシャンズスクールでは相手がいる中でもテクニックを発揮できるということをレッスンで取り組んでいます。
伸び悩み等ありましたら、お近くのオーシャンズスクール会場の体験をしてみてください。