こんにちは。名古屋オーシャンズフットサルスクール大府校コーチの木村です。
最近保護者との会話の中で何度か話がチグハグというか噛み合わないという経験をしたので、その理由を私になりに考えてみたので書かせて頂きます。
保護者との話の内容は以下のとおりです。
「うちの子上手くなっていないように感じる」
「最近全然ダメなんです」
それぞれ違う保護者との会話です。
私はそれぞれの生徒が最近良くなってきたと感じていたので、「えっ???」と驚きました。
謙遜でおっしゃられている部分もあるかとは思いますが、根本的な問題が潜んでいるような気がして私なりに考えてみました。
□なぜこのような見解の違いが生まれるのか?
理由は視点の違いだという結論に至りました。
同じプレー(現象)を見ていても視点(着眼点)が違えば、導き出した答え・意見が違うということは良くあります。
意見が違うことが悪いとは思っていません。
なので「全然ダメ」というご意見も尊重します。
□私の視点
私は指導者という立場なので『教えているけどできていないこと』と『教えていないからできていないこと』がはっきりわかっています。
この2つをしっかり認識しておかないと、生徒にとっては「そんなの知らないよ」ということになってしまいます。
もちろん教えたことがすぐに完璧にできるわけではりませんし、教えていないことでもできることもあります。
もう1つは指導者として経験を積み重ねていく中で、生徒の近い将来がそれなりの確かさで予想できるというところです。
例えば体格が小さい子どもの場合、しっかり周りが見えていて、良い判断ができていても身体能力の差で潰されてしまうことはよくあります。
子どもの成長のタイミングがまちまちであることは、保護者の皆様もご自身の経験からも分かるかと思います(例えば「小学生の時は小さかった子が中学生になって急に背が伸びた」など)。
なので
「この時期にこれだけ周りが見えていれば高学年になる頃には身体能力の差も縮まっているだろうから、近い将来きっと活躍できるようななるだろうな!」
という予想が私の中で生まれます。
なので試合の中で結果的に失敗に終わってしまっていたとしても、状況に合ったプレーが選択できていれば「(今の段階でそれだけできていれば、近い将来絶対に花が開くので)ナイスプレー!!」という認識に私の中でなるのです。
逆もあります。
得点をバンバン取る2年生がいたとします。
それは素晴らしいことだけれども、体格の大きさで押し切っていたり、フリーな味方を見つけられず(探そうともせず)にシュートを決めていたとしたら、「ナイスプレー!だけど…」と私に指導を受けることになります。
本人や保護者にすれば「点を取ってるんだからいいじゃん」という考えにもなるかとは思いますが、周りを見て状況に合ったプレーが選択できないと必ず高学年でつまずきます。
習慣を変えるのはとても労力が必要なので、予め良い習慣を身につけれるように低学年から指導しています。
□保護者の視点
私も父親なので保護者の視点や心情もわかります。
プレーする子どもは”当事者”です。
なので、一番大切なのは”今”です。
いくら「キミは将来絶対に伸びるよ!」と言われたとしても、目先の勝負に負けたら悔しいでしょうし、そうあるべきだと思います。
そしてそれを支える保護者も半分”当事者”ですね。
特に日頃がんばっている姿を見ていると「なんとか良い結果を得て欲しい」と思うのが親心ですよね。
子どもの頃に努力が結果に結びつく経験をさせてあげたいという気持ちもよく理解できます。
ですが、保護者が”今”に入れ込み過ぎると最も大切な子どもの”将来”が危険にさらされてしまいます。
なぜなら”今”にこだわるということは、結果や他者からの評価を気にすることに直結するからです。
外発的動機づけというやつですね。
外発的動機づけも時には必要ですが、それに頼ってしまうと努力の本質を見失います。
「好きだからやる!」
という内発的動機付けに勝るものは結局ありません。
話が逸れてしまいました。
私が今回のブログで書きたいのは
『保護者の視点、指導者の視点、選手の視点など立場によって同じ現象を見ていてもそこから得られる”感想”は、全然違うこともあり得る。
だからこそ、自分だけの考えで評価せずに他者の意見を聞いてみることも大切』
ということです。
これは私にも同じことが言えます。
指導者目線で選手を決めつけないように肝に銘じないといけません。
保護者
指導者
選手(生徒)
の三者のベクトルが同じ方向を向いた時が一番、ポジティブに物事が進むと私は考えています。
いつでも相談してください!
メールでも電話でも直接でも大丈夫です!
これからもいっしょに頑張りましょう!
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<スクール生及び保護者の皆様へ>
いつも私のスクール校に通って頂いてありがとうございます。
私といたしましては「生徒たちが今何を考えていて、どんなことに悩んでいるのか」もっと知りたいと考えております。
困ったこと・気になること・悩み相談・何かの報告などありましたら、いつでもお気軽にご連絡ください。
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