こんにちは。セカンドチーム監督の木村です。
大変な時期ですが、こんな時だからこそポジティブに過ごしていきましょう。
先週のトレーニングでやったフィクソがアラにボールを預けてのオーバーラップについて、良いシーンがあったので共有します。
一般スクール生の子達にとっても大切なことだと思いますので、是非読んでください。
攻撃戦術は『横幅』『奥行き』『間(エントラ)』の3つがポイントです。
それは5人の戦術でも2人組に戦術でも同じです。
このシーンでは、まずフィクソが左サイドから中央にボールを運んできた時に、右アラはしっかり横幅を作っています。
このタイミングでしっかりサイドに張っていることで、裏のスペースを狙うチャンスができます。
次に右アラの選手は自分のマーカー(相手左アラの選手)が自分と距離を取って裏のスペースを消してきたことを認知します
そこで間のスペース(エントラ)に斜めに走っていくことを選びます。
おそらくこの時に右アラの選手が考えていたことは2つです。
1.マーカーがついてこなければ間(エントラ)のスペースでパスを受けよう
2.マーカーがついてきたら右サイドのスペースを空けることができる
先手を取って動くことで、1つのアクションで2つ以上の選択肢を作ることができます。
相手にとってみれば『ついて行ったらスペースを空けてしまうし、ついていかなければフリーにさせてしまう』という困った状況になります。
結果的にはマーカーはついていくことを選んだので、右サイドにスペースができます。
大切なのはマーカーがついて来たことで生まれるスペースをフィクソと右アラの両方がしっかりわかっていたことです。
そして『オーバーラップ』という共通のイメージが浮かんだからこそ、フィクソは弱めのパスを味方の左足(DFから遠い足)に出して
右アラもゆっくりなランニングスピードでエントラに入っていき、ダイレクトで背後にパスすることができたのでしょう(=オーバーラップ成功)。
フットサルの試合を観ていると、2人組の攻撃戦術の大切さがよく分かります。
だからこそ1つ1つの動きに名前がついて、繰り返しトレーニングするのだと思います。
サッカー選手がフットサルをする最大のメリットもそこだと思っていて、フットサルをやると技術やアジリティがつくというイメージは、もちろんその通りだと思うのですが、それは副産物であり、一番は戦術的な要素が鍛えられることだと思います。
そのことに気づいている指導者・保護者・選手の数はまだまだ少ないように感じます。
私自身の発信力をつけていきたいです。
話が逸れてしまいました(時を戻そう)。
セカンドチームでは2人組の前進にこだわりを持って指導していますが、基本の個人戦術(認知・判断・実行)を高めていくとともに
攻撃戦術の基本である『横幅』『奥行き』『間(エントラ)』については、もう一度おさらいした方が良いかなと思っています。
これからも一緒に頑張りましょう!