北名古屋校・豊田校・岩倉校・NAS春日井校の冨田です。
8月の下旬から、各地区でサッカーのトレセン選考会が開催されていますね!先日、私が携わっている地区でも4種(ジュニア)年代トレセンの選考会が実施されました。オーシャンズスクールに通う生徒さんの中にも、それぞれの地区で選考会に参加されている生徒さんがいらっしゃることと思います。
私の担当校に通ってくれている生徒さんも、今後開催を予定しているトレセン選考会に参加予定だそうで、保護者の方から「トレセンに受かるためにはどうしたらいいですか?」という質問を頂きました。
皆さんはどうお考えでしょうか?
・一生懸命練習する。
・自分の100%のプレーをする。
そんなところでしょうか?
間違いではありませんが、重要なのは、
・何を一生懸命練習すべきか
・自分の100%のプレーをする為にすべきこと
ということです。
<何を一生懸命練習すべきか>
これは受験勉強をイメージすれば分かりやすいかもしれません。
まずは情報収集!!
一口にトレセンと言っても、合格の基準は全く同じではありませんので、情報収集は鉄則です!(地区によってテクニックレベルが違えば、監督の好みは多少反映される為)
・現場を担当するスタッフがどんな人か(どこのチームのスタッフか)
→その地区で上位のチームのスタッフが担当する傾向は強いです。
・その地区がどんな選手(個性)を求めているのか
→身体の強さ?走り負けない走力?ロングキックができるキック力?声を出せる? 等々
あと、仮にジュニアのU-12以上のカテゴリーであれば、
・昨年合格した選手より優れたプレーをすること
が合格の最低基準になることは間違いありません!
サッカー協会登録チームであれば、地区やカテゴリー別でリーグ戦をすることが今や当たり前になっているので、所属チームで活動する中で、それなりにアンテナを張っていれば、どこのチームのどの選手がトレセンに選ばれているのか、といった情報は少なからず得られるはずです。であれば、上述した合格の最低基準を把握することはそう難しくないと思います。
次は分析!!(自分との比較)
個性とかそういう話ではなく、
・ボールコントロール(止める・蹴る・運ぶ)
・ポジショニング(幅や深さをとれる)
・プレーの優先順位(ゴールを奪う・ゴールを守る)
といった基本的な部分の比較・分析をして、最低限何を練習するべきなのかを明確にしましょう!
基本(ベース)無き個性に先はありません!(家と同じですね!)
<自分の100%のプレーをする為にすべきこと>
一生懸命練習して、基本的な部分の穴埋めと個性を磨くことができたとして、後は本番で100%出し切るだけですが、コレがなかなか難しい様です。
特別なことをしないこと(しようとしないこと)!!
よくあるのが、普段はドリブラーではない子が、選考会になると、ドリブルで相手を抜きまくってテクニックを見せつけようとして自滅するパターンです。
視野が狭まり、プレーの選択肢を自ら限定してしまうから、結界的に、相手に次のプレーを予測されてボールを奪われてしまいます。
普段から朝昼晩3食ご飯を食べてきた人間が、ある日朝食を抜いて1日の生活を送ろうとしたら、どうしても調子が狂いますよね?それと同じです!
ウォームアップで少し汗をかくくらいに身体(筋肉)を温めること!!
選考会に限らず、普段から心がけてもらいたいことですが、試合前のウォームアップで少し汗をかくくらいに身体(筋肉)を温めましょう!
ベストなパフォーマンスを出す為に重要なのは、身体的な面で言えば、
筋肉の温度
です。
例えば、ジュニア年代の試合は、ほとんどの場合1日に2試合以上すると思いますが、合間の休憩時間に身体を休め過ぎて、やる気はあるのに、次にプレーした時に全然身体が動かなかった、という経験をしたことはありませんか?
原因は、筋肉の温度(筋温)を急激に下げてしまった為に、再稼働を難しくしてしまっているからです。
少し汗をかくくらい・・・というのは、目に見えて分かりやすい基準を述べただけなので、間違っても、汗をかき過ぎて水分不足になってはいけません(笑)
夏場であれば、周囲の気温自体が高いため、軽くストレッチやランニング、ボールを蹴るくらいでちょうど良いですね!
選考会当日になると、他の受験生のことばかりに気をとられたり、会場の雰囲気に圧倒されて萎縮してしまうこともあり得ますが、自分と向き合って準備をする時間は絶対に必要です!
早い段階でワンプレー成功させること!!
ジュニアであれば8人制のため、5分経過しても全くボールに関与できない、なんてことは起こらないと思います。
・シュートを打ち切る
→ゴールへの意欲を示す
・パスを成功させる
→攻撃を継続させる
・ボールを失ってもすぐさま奪い返す(あるいは奪い返しに行く)
→ミスのスポーツである以上、ボール失う=不合格、ではない
といったこれらのプレーどれか一つを早い段階で成功させることで、精神面での緊張を解せるだけではなく、プレーに選択肢が生まれます。
以上になります!
選考会とは『オーディションの場』ですので、言い方は悪いですがその日に目立ったもの勝ちです。なので、もし不合格になったからと言って、自分を全否定する必要は全くありません。
ですが、選考会に限らず、負けられない重要な試合や局面でベストなプレーを発揮できる能力というのもやはり重要です!
ここでは、細かい技術面の話は割愛しますが、また別のブログで書いていきたいと思います。少しでも参考になれば嬉しくです!