「強い心と楽しみ」
ご飯をしっかり食べなかったら風邪を引いてしまった大島コーチです。
先日、元プロサッカー選手の方々と接する機会がありました。
長年プロの世界で活躍された選手たちは一般人と様々な点で違いがありました。
皆さんはプロのイメージってどういうものですか?
すごい技が使える。
大抵はこのようなイメージではないでしょうか?
でもそれはちょっと違います。
確かにすごい技が使える選手も世界にはいます。
テクニックでいうと「質」の高さです。
わかりやすくいうと「量より質」って言葉がありますね。安いお肉をお腹いっぱい食べるか、高級なお肉を堪能するか。
プロまでいった人は質の高いプレーをするんです。
特にキックの安定感がものすごく高く、それは正確なトラップや姿勢維持、予測など様々なスキルが集約されて表に見えるんです。
戦術でいうと「深い」です。
例えば状況判断。
人間は死角があるのは誰でも一緒ですが、元プロ選手はすごく周りの状況を把握しています。
長年の訓練によって視野も広くなっているでしょうが、ボールばかり観なくても操れる正確なボールタッチによって周囲を観る時間を延ばす、ボールをもっていないときにいつ周りを観れるかを熟知している。そして全部観ようとせず観えない瞬間は想像や消去法で補うのです。
その思考はものすごく考え抜かれていて実戦的です。真剣勝負の中でいかに自分のもっているプレーで勝つか。失敗を成功の素にして成功する方法だけ残してきた結果だと思います。勝ちたいという執念は負けず嫌いを極めた人たちといったところでしょうか。
サッカーだけは負けたくない思い。
サッカーに対する自信、こだわりが行動に現れ、妥協しない。
その自分に厳しい姿勢は物事の一流に到達する要因の一つではないでしょうか。
そんな彼らも「サッカーが好き」という感情は子供と変わりなく、プレーを楽しんでいます。
サッカーを始めたころに様々な楽しみに触れていたことでしょう。
身体を動かす楽しみ、勝つ楽しみ、仲間とプレーする楽しみ、理解する楽しみ、
課題を克服する楽しみ、真剣勝負の楽しみ。
その中で自分は頑張れば出来るという自信(自己肯定感)が生まれ、強い精神を育てていった
と思います。
「楽しい」は人を育てる素なのかも知れませんね。