こんにちは。名古屋オーシャンズフットサルスクール大府校みなと校コーチの木村です。
いきなりですが保護者の皆様は
「集中しろ‼︎」
とご自身が言われた経験、お子様や他の誰かに言った経験はありますでしょうか?
私は言われた経験も言った経験もあります。
それでは「集中しろ‼︎」と言われたら、何をしますか?何をさせますか?
「うちの子集中力がなくて…」
という相談を良く受けますが、それでは集中している状態とはどんな状態か?という質問に明確に答えられる方がどれくらいいるのでしょうか?それがわからなくては、言われた方も困惑するだけです。
偉そうに言ってすみません。
私もメンタルトレーニングを学ぶ前は『集中力とは何か?』をろくに理解せず「集中しろ‼︎」と言ってしまっていました。
なんとなく「集中力しろ‼︎だけでは、ぼんやりとしすぎだな」とは思っていましたが、具体的な指示を出し過ぎてもロボットのようになってしまい、逆効果になることもありました。
それは『集中力』の正体を知らなかったからであり、どういう状態を『集中している状態』なのか?が曖昧だったからだと思います。
集中している状態 = 今やるべきことにスポットライトが当たっている状態
スポーツメンタリスタ代表の大儀見浩介さんに教えて頂きました。
例えば味方からのパスに遅れて反応してトラップミスをしてしまった選手がいたとします。
「他のことを考えていて反応が遅れてしまった」
「特に何も考えていなくて反応が遅れてしまった」
どちらも『集中できていない』状態です。
「他のことを考えていて反応が遅れてしまった」は心のスポットライトが、別のところを照らしてしまっている状態。
「特に何も考えていなくて反応が遅れてしまった」は、スポットライトではなく豆電球のように全体を照らしてしまっていた状態(俗に言う「ボーとしている」状態)。
このように『”集中力している”とはどういう状態か』という理解が出来れば、周りが掛けるべき言葉もわかっています。
もっとも効果的だと感じているのは予測を促すことです。
「次どうなりそう?」
「相手は何をねらってる?」
「次の作戦考えてみて!」
このような言葉を試合中によく掛けます。
どれも選手に予測を促すような言葉です。
メンタルトレーニングを学ぶ前は「周り見て!」とか「空いてるところに走って!」というような具体的な言葉を掛けることが多かったのですが、それだと選手の判断を奪うことになり兼ねません。
そういった声を掛け続けると、切り替えが早くて運動量は多いけどあまり効果的な動きはできない選手や相手との駆け引きをする余裕のない選手に育ってしまいます。
私の考え方や学んできたことが絶対の正解などとは思っていません。
ですが個人の経験だけではなく専門家の科学的根拠のあるデータや研究結果を知ることで、教える側も気持ちが楽になることも多いと思っています。
お子様が集中できていないなぁと感じたら(練習中は指導者に任せつつ)、上記のことを少し意識してみてください。
それでは今後ともよろしくお願いいたします。
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