こんにちは、NAS大高校、みなと校、エリートプログラムコーチの廣瀬です。
最近、カメラを新しくして、角度などあれこれ試行錯誤しながらレッスンやトレーニングの映像を撮影しています。
(下の写真は、みなと校U-12クラスの映像のスクショです)
デジカムの他に、スマホでも手軽に撮影できる時代になりましたので、当スクールのレッスン以外でも、お子さんのプレー映像を撮影されている方もいらっしゃると思います。
そこで、そうした映像を用いてどのようにプレーを振り返ると良いのか、いくつかの方法を簡単にご紹介したいと思います。
1、成功したプレーを何度も見返して悦に入る
冗談ではありません(笑)
子どもたちは動画を撮られることに慣れた世代と言っても、やはり主観(自分の目で見えているもの)と客観(映像)の意外な差というものはありますから、「俺ってスゲー」という自己肯定感につながることが多いです。
2、成功/失敗したプレーの「分析」は「切り分け」が大切
まず、フットサルやサッカーは、ある失敗の責任が全て一人の選手にあるということは稀です。その前提で、下記項目に当てはめながら起こったプレーを振り返ると良いと思います。
①判断は状況に適していたか。状況とは「攻撃・攻撃→守備・守備・守備→攻撃」の4つです。※セットプレーは例外
②攻守の目的に沿っていたか。攻撃の目的は「ゴールを奪う・前進する・保持する」
守備の目的は「ゴールを守る・前進させない・ボールを奪う」です。
③プレーエリアに適していたか。②とも関連しますが、例えば自陣のゴール前と相手のゴール前では求められるプレーは異なります。
④オンオフどちらか。攻撃時のボールを持っている時のプレーなのか、ボールを持っていない時のプレーなのか、守備時のボール保持者へのプレーなのか、ボール保持者でない相手へのプレーなのか。
⑤自分のためのプレーなのか、仲間のためのプレーなのか。④の4つのケースで、それぞれ自分が活きるプレーなのか、仲間を活かす(助ける)プレーなのかも分かれます。
⑥いつ、何を、何のために見たのか。①から⑤を自覚できた上でのプレーの場合、次は何が見えていたかが重要です。遠くからの映像の場合、視線まではわからない場合もありますが、顔の向きの変化などは辛うじてわかると思います。
⑦判断のミスなのか、技術的なミスなのか。例えばパスをする方向やタイミングの判断は良かったのに思ったところに蹴れなかっただけなのか、方向やタイミングが良くなかったのか。
その他に、心理的、身体的、環境的、チーム戦術的などの観点を書き出すと終わらないので、まずは1、2を試してみてください。
最後に、大切なこと。
映像はありのままが映ってるので、大人や親が失敗を問い詰めるツールとして使用すると、子どもは逃げ場がありません。
失敗は成功の元。次に似たような状況になった時、どうすると良いかなど、成長のためのツールとしてご使用されると良いでしょう。