こんにちは。名古屋オーシャンズフットサルスクール大府校みなと校コーチの木村です。
さて今回のブログは『自立』について書きたいと思います。
私自身指導者として、父親として日々頭を悩ませているテーマです。
▽三女の夜泣き事件
先日、三女(1歳3ヶ月)が、けっこう激しい夜泣きをしていました。
長女は夜泣きをしてもトントンしてあげれば比較的すぐに泣き止むタイプでした。
当時妻は仕事をしていませんでしたし、大きな声で泣かれても姉妹が起きてしまうという心配もなく、ある程度こちらも落ち着いて対処できていました。
次女はとにかく良く寝る子で夜泣きの記憶はほとんどありません。
三女は早くから保育園に預けている影響なのか?本人の性格なのか?三番目の特徴なのか?一番主張が強いです。
ごはんも着替えもオムツ替えも一番ヤンチャで大変です。
姉2人が手伝ってくれるのでまだ助かっていますが、姉の機嫌も悪い時は本当にハードです(妻は私の何十倍も大変な思いをしています。感謝です)。
先日激しい夜泣きをしてた夜は、本当によく泣いていました。
季節の変わり目で前日から鼻垂れだったので、それもあると思うのですが「セミか??」と思うくらい全身全霊で泣いていました。
「私は絶対に寝ない!他にやりたいことがあるんだ!」
という魂の叫びでした。
▽抱っこしない妻
大声で泣く三女を妻はなぜか立って抱っこせずに、寝たままあやしていました。
私は内心「立って抱っこしたれ」と思っていましたが、しばらく様子を見ていましたが
ずーっと泣き止まない三女、一向に立たない妻を見かねて
「変わろうか?」と声を掛けましたが「今はいい」と言われました。
それでも状況は変わらないので、3回目に声を掛けた時にやっと三女を預けられた私は、1階に降りてあやしはじめました。
長女次女の時に身につけた『抱っこしたままひたすら歩き続ければ、赤ちゃんは寝る』という必殺技も三女には通じませんでした。
暗闇の中色々なところに足をぶつけながら、オモチャを踏んで足の裏を痛めながら
「なんで妻は抱っこしなかったんやろう??」
と考えていました。
体調が悪いのか?何か他の考えがあるのか?どっちかだなと思いながらウロウロしていましたが、それでも泣き止まない三女に絶望感を覚えて、最後の手段に打って出ました。
▽時間を無視して遊びまくる
その時点で深夜1時を超えていましたが、もう諦めました。
三女と思いっきり遊ぶことにしました。
最近なぜかお気に入りのキュアフラミンゴの指人形を与えて、いないいないばぁを10回ほど繰り返したところで、やっと泣き止みました。
テレビを指差してくるので、大好きなアンパンマンを2話ほど見せたところで、ウトウトしてきたので二階に連れて行き、そのまま寝てくれました。
保育園に行くようになって、三女と遊び時間が減っていたので良い機会になったなと思いつつ、生活リズムが崩れてしまうとこれからが更に大変になるなという不安を抱えながら私も寝ました。
▽なぜ抱っこしなかったのか問題
次の日、昼食を食べながら妻の方から
「昨日の夜さぁ…」
と話してきました。
妻の話は要するに「泣けば立って抱っこしてもらえると思うとこれからが大変になるから抱っこしなかった」という内容でした。
私はそれを聞いてなるほどなと思いつつ『自立』について考えを巡らせていました。
妻は「今思えば(三女の)体調も少し悪かったし、姉妹が起きないように早めに抱っこしてあげれば良かった」とも言っていましたが、正解のない問題なので「難しいなぁ」とだけ答えました。
欧米では乳児の頃から寝る部屋が別々と聞きますし、それでいて自己肯定感は日本の方が圧倒的に低いという統計も出ています。
要はバランスの問題なので正解はないとは思うので、試行錯誤しながら子供に合った方法を探っていくしかないなと思いました。
▽フットサルの指導でも起こる『自立』に関する問題
フットサル指導の現場ではこのような問題が頻繁します。
靴ひもは何年生までコーチが結んであげる??
転んだ子にどんな声を掛ける??
負けてテンションが下がっている子にミーティングで何を伝える??
すべて『自立』に関わる問題です。
教育心理学や発達心理学をヒントに私なりの考えはありますが、成長のスピードは人それぞれですし、性格も違います。
ご家庭で普段靴ひもをお父さんお母さんに結んでもらっている3年生に、私が「自分で結びな」と当然のように言ったら子供は困惑するでしょう。
転んだらすぐに周りの大人が駆けつけて手を引いて起き上がらせてくれる環境にいる子からすると
「なんでコーチは助けてくれないんだろう」と感じるでしょう。
ご家庭とのギャップは難しい問題です。
子供達にはその都度理由も説明しますが、根底には『自立したメンタリティの選手しか良いフットサル選手にはなれない』という思いがあります。
▽試合中に指導者ができること
フットサルやサッカーの試合中に指導者ができることは、とても少ないです。
だからこそ練習から選手が自分の頭で考え、メンタルを整える方法を身につけさせなければいけません。
試合中に靴ひもがほどけても周りの大人が結んであげることはできません。
転んで痛がっている間、チームは1人少ない状況で戦わなければいけません(怪我は別です)。
生徒たちには自立してチームの中での役割を全うすること、責任を負うことをフットサルを通じて身につけていって欲しいと思っています。
▽なぜ上手くいかないか?を考える習慣がない
『自立』という視点で言うと「なぜ上手くいかないか?」を考える習慣がない子が多いなというのは感じます。
例えば『相手コートに中々侵入できない』『相手のプレスを突破することができていない』という状況があるとして、自己効力感が高く責任感がある選手は、なにか工夫をします。
そうじゃない選手は同じプレーをずっと続けて、失点を繰り返します。
もちろん効果的な具体策をプレー中に見つけて実行できる小学生がいたら、それはそれで驚きなのですが、上手くいっていないという現象を捉えて「なんとかしよう」と考える子が少ないのは、非常に残念です。
これもある種の『自立』です。
解決方法が教科書に載っている学校の勉強とは違って、自分で考えていかないといけないのがフットサルです。
だからこそ、普段から自立した生活をして欲しいと願っています。
▽『自立』した選手に育てるのには根気が必要
上述の通り、フットサル選手として(1人の人間としても)『自立』の重要性は高いです。
しかしその難しさも日々、指導現場と自宅で感じています。
本当に根気が要る作業だと思います。
だからこそ保護者の皆様に上から目線で何かをいうことは、私にはできません。
指導者と保護者が何か困った時に相談していただけるような関係性を築けたら、素晴らしいなと思っています。
以上です。
まとまりのない話になってしまいましたが、子供を育てる大変さを日々実感しているからこそ、その大切なお子様を預けていただいていることに感謝しています。
私にできることはお子様の成長を少しでも手助けすることしかできませんが、これからも全力で指導していくつもりです。
今後ともよろしくお願いいたします。