NAS大高校、みなと校担当の廣瀬です。
先週末、担当するエリートプログラムU-10(名古屋オーシャンズU-10)の選手たちと
豊橋市で開催された「本陣カップ」というサッカー大会に参加しました。
サッカーをしているスクール生はよくご存じでしょうか?
全20チーム参加し、全国の強豪チームも多数参加していました。
「えっ?オーシャンズがサッカー?」と思われる方もいらっしゃると思いますが
そのあたりの経緯を書くと長くなるので、今回は省きます。
当スクールには、サッカーに活かすために通ってくれている生徒もたくさんいる中で
実際には、少年サッカーの現場に触れることはあまりなく、たまにスクール生から
プレー相談のために映像を見せてもらう程度でしたが、久しぶりのサッカー現場で
感じることも多々ありました。その中の一部を今回は書きたいと思います。
走力やキック力は武器
当たり前すぎですか?
普段、フットサルの試合の現場にしかいないので、私は「コートが広い!」と
改めて感じました。その中で、広いスペースに出たボールを追いかけるスピードや
遠くの仲間に正確にパスをできたり、GKが届かない高さのシュートを打てることなどは
この年代では強力な武器になると感じました。
身体的能力だけで評価されるつらさ
長い距離を走る際のスピードやキック力などは、単なる筋力だけの問題でもないので、
誰もが向上させることができることだとは思いますが、やはり個人差が大きく、身体的発達度に
左右される部分もあると思います。
これらについて、もし現在、他の子よりも秀でていない選手は、指導者やチームの方針によっては
試合の出場機会が限られたり、レベル分けなどがあったら下のカテゴリーにされる可能性があると
想像しましたし、実際にそのようなシーンも見えました。
チーム事情は様々ですし、1大会だけを切り取って、それについて私が良し悪しを論じるつもりは
ありません。今大会、素晴らしいチームもたくさんおり、選手個々の身体的能力のみに頼った
戦い方ではなく、選手の「技術、戦術、思考スピード」を磨くことによって対抗するチームも
多数見られました。ただし、やはりそれが全チームというわけでは無い以上、私の生徒たちが
所属するサッカーチームでも、そのような状況の可能性もあると思います。
今やれることに取り組もう
そのような現状の生徒たちに、ぜひ送りたいメッセージがあります。
「今やれることに取り組もう」
身体的な発達という側面でアドバンテージが無いのは、自分の力だけでは限界があります。
下の資料をご覧ください。
人間の成長を身長を例に表した資料です。個人差はあれど、大抵はこの曲線のように人間は成長します。
「身長の伸びの速度がピークになる時期(PHA)」がいつになるかだけの違いです。
では、今やれることとは何でしょうか?
下の二つの資料をご覧ください。
小学生では、神経系、心肺機能、筋力のうち、神経系の発達が顕著です。したがって、様々な動きや
技術の習得に適しています。
「身体や筋力、筋力に基づく強さやスピード」はいずれ個人差が小さくなります。
今、その側面でアドバンテージがなく壁にぶつかっていると感じているならば、
今できることにコツコツと取り組んでほしいと思います。
勝負の時もそうです。今できることを最大限に活かす方法を考え、相手の強みを
どうにか消すことを考える。
そのようにして手にした勝利は、単なる勝利以上の、将来に繋がる糧になります。
そして、周りにいるご家族や大人、できれば全ての指導者の方々にも、正しい知識を子どもに伝え
励まし続けて欲しいと思います。