こんにちは。名古屋オーシャンズフットサルスクール大府校コーチの木村です。
新年初めての練習も月曜日以外は終了しました。
「メッセージありがとうございました」という声をたくさん頂きました。
こちらこそ読んでくれてありがとう!今年もいっしょに頑張りましょう。
メッセージの効果か?初回からモチベーションMAXで練習に取り組んでくれました。
例年は正月休みの影響で新年1回目の練習は強度が上がらないことが多いのですが、今年は初回から良いトレーニングができたと思います。
生徒たちには直接伝えましたが、この練習を1年間続けたら1年後にはめちゃくちゃ上手くなっていると思います。
そう確信できるくらい質の高いトレーニングが出来たと思います。
さて今回のブログは、2021年度に大府校で起こった変化について書きたいと思います。
最後まで読んでいただけたら嬉しいです。
■ 2021年度は「基礎からしっかり学びたい」という3,4年生が多かった
2021年度にご入会いただいた生徒の特徴として「基礎からしっかりと学びたい」という3,4年生がとても多かったです。
例年の傾向で言うと初心者の1,2年生が入会してくれるパターンと、トレセンに入るレベルの4,5年生もしくは、強豪チームでレギュラー争いをしている4,5年生がレベルアップのために入ってくれることが多かったです。
もちろん今年も上記の2パターンの入会もたくさんありました。月曜日のU-9ルーキークラスへの体験や入会は多かったですし、U-12強化クラスは定員いっぱいになりました。
例年の2つのパターンにプラスして、今年は「基礎からしっかりと学びたい」という3,4年生の入会が増えました。
増えた要因はよくわかりませんが、新たなニーズが生まれニーズに対応する必要が出てきたことは事実です。
■ 新たに生まれたニーズ
「基礎からしっかりと学びたい」というお子様とその保護者から
・チームメイトと比べて、遅くサッカーを始めた
・サッカーチームでは基礎を細かく教えてもらえない
・覚えが良いタイプではないので、じっくり基礎を学ぶ場が欲しい
という声をよく聞きます。
私も4年生からサッカーを始めたので、気持ちは良くわかります。
このような新たなニーズに対応していくことが、2021年度の私の新たな挑戦になりました。
■ 技術が伸びにくい子の共通点
まず私がしたことは観察することでした。
同じ練習をしていても技術がどんどん伸びていく子と時間がかかる子を比べ、技術習得に時間がかかる子の共通点を洗い出しました。
私の結論は『技術が身につきにくい子はみんな姿勢が悪い』ということでした。
(もう1つの共通点があるのですが、それついては別の機会に書きたいと思います)
『姿勢が悪い』という共通点がわかったので、あとはやることはシンプルです。
①姿勢が悪くなる原因を突き止める
②良い姿勢(正しい姿勢)を定義する
③良い姿勢が身につくようにアプローチする
■ 姿勢が悪くなる原因は?
これは2つの原因があると思います。
まず1つ目は先天的なもの。
骨のつき方や筋力、柔軟性によって姿勢は変わります。
筋力や柔軟性は、後から変えられるので”先天的”というのは正しいかはわかりませんが、生まれながらの特徴が姿勢にも影響を及ぼしていることは間違いないと思います。
2つ目は生活習慣です。
普段から色々な遊びをしている子と、ゲームばかりしている子では姿勢は全然変わってきます。
サッカー・フットサルだけをしている子と鉄棒や雲梯、ドッヂボールなどの上半身も使う遊びやスポーツをしている子でも違いがあります。
■ 正しい姿勢ってどんな姿勢??
これについては、色々なスポーツを指導してきた経験が生きました。
特にスポーツクラブでインストラクターとして仕事をしていた時の知識から流用しています。
①横から立ち姿を見た時に、くるぶしから大転子、肩、耳が一直線になっていること
②腰が平行になっていること
③リラックスして無駄な力が抜けていること
が基本です。
もちろんダイナミックな動きの中での”良い姿勢”というのは、また違う指標が出てきますが、まずは立っている時の姿勢が大切です。
■ 良い姿勢が身につくようにアプローチする
原因がわかって、良い姿勢の定義が整理できたら、最後は子供達が良い姿勢が身につくようにアプローチするだけです。
“だけ”と言っても、これが一番難しくて奥が深くて、指導者として楽しいところでもあるのですが。
まずは小学生にもわかるように『どんな姿勢が良い姿勢か?』を伝えています。
私の生徒に「姿勢が良くないよ!良い姿勢を取ろう」と声をかけると、一斉に力を抜きながら肩を後ろに回し始めます。ちょっと異様な光景です 笑
「頭を高く、肩を上げて回しながら後ろにストンと落とそう。そうすれば背中にバナナ(アーチ)ができるよね。無駄な力を抜いてリラックスできればそれが良い姿勢だよ」
2021年何度このように声をかけたかわかりません。
良い姿勢が理解できたら、反復練習の中で良い姿勢が良いプレーに繋がることを頭と体に理解させていきます。
■ 良い姿勢が身につけばキックが劇的に変わる
良い姿勢はキックにもトラップにもドリブルにも良い影響を与えますが、一番わかりやすいのはキックかなと思います。
上記のように「基礎から学びたい」と入会してくれた生徒も、その日の内に効果が体感でき、2習慣から1ヶ月もすれば、キックの質は劇的に変わります。
姿勢が悪いとももの前側の筋肉だけで蹴ることになります。
当然強いキックはできませんし、無理やり強く蹴ろうとすることでコントロールも悪くなります。
リラックスして背中にアーチができると、体が前にいく力を使ってボールを蹴ることができます。
「キックは足で蹴らないで!体のパワーをボールに伝えよう!」
このように生徒たちには伝えています。
トラップやドリブルも姿勢が改善されるだけで、かなり質が上がります。走るのも速くなります。
■ 自信を掴んでいく生徒たち
「基礎から学びたい」といって入ってくれた生徒たちは、最初はみんなどこか自信なさげでした。
所属チームの中でネガティブな評価を受けていたり、チームメイトに厳しいことを言われてしまっていたのだから当然です。
そんな彼らが自信を掴んでいく姿は、私にとってもとても嬉しい出来事でした。
トレーニングの中で良いプレーを見せてくれることもそうですが、より強度が上がるトレーニングマッチなどの対外試合でみんな活躍できるようになりました。
ウィンターフェスティバルで周りがどよめくようなすごいシュートを決めたり
トレーニングマッチで2人抜いて点を取ったり
上級生からボールを奪ったり
「ぼく天才だから」という突き抜けた??発言をしてくれたり 笑
まだ入会して半年から9ヶ月程度ですが、みんな本当に上手くなったと思います。
私も指導者としてたくさんの学びを頂きました。ありがとうございました。
■ 色々なニーズに答えるのがスクールの役割
オーシャンズスクールは、チームではありません。
常に”勝ち負け””競争”にさらされるチームと違い(それも大切ですが)、長い目で見て落ち着いて練習ができるのスクールの良さです。
大府校には初心者向けクラスから、ベーシッククラス、ドリブルに特化したクラス、ハイレベル層向けのクラスまで色々なクラスがあります。
子供達の色々なニーズに応えられる環境があると思っています。
例年にない「サッカー経験がある程度ある子に、基礎から指導し直す」という経験を今年度はさせて頂きました。
2022年度も指導の質をさらに上げるために学び続けていくとともに、クラス編成も見直していきます(近日中に発表します)。
来年度はまた新たなニーズが生まれるかもしれません。新たな学びの機会にワクワクします。
今年自信を掴んでくれた生徒たちは、来年度はさらに成長スピードが上がって、すごい選手に成長していくでしょう。
小学生年代のレベル差など長い目で見たら、本当に小さな問題です。
大切なのは質の高いモチベーションを持ち続けることです。
適切な目標と『上手くなっている』という実感が、モチベーションをさらに上げてくれるでしょう。
今年もいっしょに頑張りましょう‼︎
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。