こんにちは。名古屋オーシャンズフットサルスクール大府校みなと校コーチの木村です。
色々とご迷惑とご心配をお掛けしております。
すっかり回復し早くみんなといっしょに練習したくてウズウズいたしております 笑
また2月に開催した少人数制短期教室にご参加いただいた皆様ありがとうございました(定員漏れになってしまった皆様申し訳ございませんでした)。
大府開催、みなとアクルス開催どちらも大盛り上がりでした。
決して安くない参加費に見合う内容とフィードバックをさせていただいたつもりです。
春休みにまた短期教室を企画中ですので、楽しみにしておいて下さい。
さて最近ある生徒が「めちゃくちゃ上手くなった」「精神的に逞しくなった」と所属のサッカーチームで話題になっているらしいです(仮にここではAくんとします)。
同じチームに通う他の生徒のお母様に教えていただきました。
とても嬉しく思うとともに「だから言ったやん!」という風に思いました(上から目線に聞こえたらスミマセン)。
なぜかと言うと、その生徒が入会した4月頃にすでにそうなることがわかっていたからです。
「Aくんは、知らないから出来ていない、教わっていないから出来ていないだけだよ。局面ごとの優先順位とやるべきことを理解していけば必ず伸びるよ」
と話したことを覚えています。
お母様からは「技術が無くて…。基礎から学びたいと思ってスクールに入りました。」と伺っていました。
サッカーを始めるのが周りと比べると遅く、最初は楽しそうにプレーしていたお子様が、3年生の後半くらいからサッカーチームのコーチから厳しく指導されることが増え、仲間からも怒られることが増えて、だんだん笑顔が泣くなっていったそうです。
「どうすればいいですか?」とサッカーチームのコーチに聞いても「自分で考えなさい」と突き放されてしまい、なんとかしてあげたいとオーシャンズスクールの体験に来たとおっしゃられていました。
そんな選手が1年も経たない内に、周りの評価が逆転することになる過程にはどんなことがあったのでしょうか?
同じように悩んでいる方のヒントになるかもしれませんので、この機会に書いてみたいと思います。
◉「基礎ができていない」と評価されていた選手
お母様からだけではなく、サッカーチームのコーチにも「Aくんは基礎ができていない」と言われていたそうです。
ちなみに私は常々『基礎』という言葉を疑っています。
どこからどこまでが『基礎』なのか?『基礎』の定義とは何なのか?
どんな段階を踏んで『基礎』を身に着けていくのが良いのか?
曖昧なまま指導を受けている、もしくは『自分で身につけるとの』と放置されているお子さんが多いように感じます。
そんなAくんがたった10ヶ月で評価を逆転させて「頼もしい選手になった」とサッカーチームのコーチに言われるのに、どんなことを練習したのでしょうか。
◉ 基礎=個人戦術
私は基礎を『どんなチームのどのポジションでも必ず必要になる技術や戦い方』と定義しています。
そこにサッカーとフットサルの違いはありません。
(サッカーとフットサルは高いレベルに行けば違うスポーツだと思っていますが、根本となる基礎は同じだと考えています)
『どんなチームのどのポジションでも必ず必要になる技術や戦い方』とは ≒ 個人戦術だと考えています。
例えばボールを持っている選手が1対1や2対1の状況で、どのように相手との駆け引きを制してボールを前に進めるか?
または1対1や2対1の状況でいかに相手のボールを奪い取るか?
ボールを持っていない時にどうマークをするのか?またそのマークをどうやって外すのか?
こういったことが個人戦術となります。
Aくんには(他の生徒も同様ですが)個人戦術を段階を踏んで丁寧に指導していきました。
さらにそういった個人戦術を発揮するために必要となる技術指導も毎回入念に練習していきました。
◉ 最初に起こった変化
Aくんに最初に起こった変化は、笑顔が格段に増えたことです。
「ここではミスをしても誰からも怒られない」
「コーチは僕を上手くさせようと本気で教えてくれるし、言っていることがめっちゃわかりやすい」
そんな風に思ったそうです。
(お母様がわざわざメールで教えてくれました)
何かを習得する時に1番大切なのは安心感です。
ミスをせずに新しいことを身につけることは不可能なので、ミスを受け入れてくれる環境でなければ何かを習得することはできません。
1,2回の練習ですぐに笑顔が増えて、やんちゃになり「楽しむのとふざけるのとは違うぞ」と逆に私に注意されるまで成長してくれました(笑)
◉ サッカーチームでは…
スクールに通ってくれて半年もした頃には、技術的にも成長し個人戦術もかなり向上しました。
後から入ってくれた生徒たちの見本になるようなプレーも見せてくれるようになり、私も自信を持って「最近サッカーチームでのプレーはどう?楽しめてる?」と聞くと「…うん」と気になる反応でした。
お母様にメールで聞いてみると「オーシャンズで出来ているようなプレーがサッカーチームでは全然できていなくて、全く別人のようなんです。」とのことでした。
プレーの内容を詳しく聞いてみると、かんたんなボールをトラップミスしたり、球際で強く行けなかったりするようでした。
パスカットやダブルタッチでのドリブル突破という得意技もサッカーでは全く発揮できていないとのことでした。
とても気になりましたが、本人から直接悩み相談されていたわけではないので、しばらく様子を見ることにしました。
◉ きっかけがいつも”自信”
そこから1ヶ月ほど経ったある日、スクールに来るなり「コーチ!僕サッカーでハットトリックしたよ!!」と教えてくれました。
まずは「でかした‼︎」と生徒をもみくちゃにし(笑)、詳しく話を聞きました。
練習試合で相手には上の学年もいる中で3得点したそうでした。
ポジションはSB?(3枚の右)なので、どうやって点を取ったかは謎ですが、とにかくAくんが嬉しそうで見ている私も涙が出そうでした。
Aくん曰く「木村コーチに教えてもらった蹴り方で蹴ったら入った」そうです。
コーチ冥利に尽きる言葉でした。
◉ スクールではあるあるの話
こういったケースは、子供達1人1人にストーリーがありますし、当事者である子供自信や近くで支えているご家族にとっては大きな問題だったと思いますが、我々オーシャンズスクールのコーチたちにとっては『よくある話』なんです。
逆に言うと、こういったお子様を助けるために我々のようなスクールが存在すると言っても過言ではありません。
たぶんこの話を読んだ大府校やみなと校のスクール生の何人かは「俺のことかな?」と思うと思いますし、「うちにもこういう時期があったわぁ」と懐かしむ先輩たちも多いと思います。
我々は楽しかったはずのサッカーが苦痛になってしまった子供達をなるべく早く救うことを目指し、日々指導力の向上に励んでいます。
私はトレーニングメニューを組んだら、最後に必ず個別に生徒の顔を思い浮かべて
「この子にはどんな声をかけようか?」
「この子に一番伝わる言葉はどんな言葉だろう?」
と考えるようにしています。
◉ 次の目標はチームの中心選手になること
Aくんとは「次はチームの中心選手になって苦しい時にチームを助けられる選手になろう!」と話しています。
きっとこの目標も1年も経たずに達成してしまうと思います。
個人戦術が身についてきたら、2人組の戦術の指導に入っていきます。
これが出来るようになると一気にプレーヤーとしてのレベルが上がりますし、フットサルを習っている本当の意味でのメリットが感じられるようになると思っています。
そうなったらAくんはまた自慢げに報告してくれることでしょう(笑)
最後まで読んでいただきありがとうございました。
Aくんのように悩んでいるお子様がいらっしゃいましたら、ぜひ一度ご体験ください。