こんにちは。名古屋オーシャンズフットサルスクール大府校みなと校(金曜日)コーチの木村です。
大府校やみなと校では守備についてもしっかりみっちりと指導しています。
それはフットサルという競技の特性として全員に得点チャンスがあり、攻撃面での貢献が求められるのと同時に、全員に一定以上の守備力が求められる競技だからです。
オン・ザ・ボール(ボールあり)の守備(主にドリブルへの対応やシュートブロック)、オフ・ザ・ボール(ボール無し)の守備(主にマークやスペース管理)を個人戦術からグループ戦術へと発展させながらしっかりと指導いたします。
守備を指導していく中で感じるのは守備は大人じゃないとできないということです。
子供達にいつもしている本能VS理性の話を今回のブログは書きたいと思います。
◎ 動くものを追いかけるのは動物の”本能”
上記の動画にあるように犬ってボール遊びが好きですよね(私もよく当時飼っていた柴犬とボールで遊びました)。
猫も猫じゃらしを追いかけるのが好きですし、他の動物も動くものを追いかけるのが好きだと思います。
きっと狩猟本能や天敵から逃走するために組み込まれた本能なのだと思います。
そして人間も動物です。
森で生活していた頃?は、いつ狼や熊に襲われるかわからない環境の中で動くものを一瞬で捉えて注視することは生きていく上で大切なっだのでしょう。
ウサギを狩るためにも動いているものを追いかけないといけません。
現代とは全く違う環境で暮らしていた野生の人間(笑)にとって、動くものに注意を向ける機能は生きていく上で必須の能力だったのだと思います。
◎ 試合に一番動くものは何でしょうか?
それでは試合中に1番たくさん動くものとは何でしょうか?
答えは『ボール』ですね。
よく幼児の子達がボールに群がってプレーしている光景があると思います。
団子サッカーなどと言われる状態ですが、幼児の子達は味方にも相手にも目もくれずにボールだけを見てプレーします。
それが本能だからです。
本能に逆らうことは大変です。眠気や空腹に耐えながら集中力を保つことは大人でも難しいことです。
◎ 失点の原因『ボールウォッチャー』
サッカーやフットサルの試合を観ていると「今の失点はディフェンダーがボールウォッチャーになってしまっていましたね」と解説の方が言っているのを聞いたことはないでしょうか?
マークのポイントの1つに『同一視』というものがあります。
ボールだけを観るのではなく、ボールとマークしている相手を視野内に収めるスキルのことを言います。
フットサル選手、サッカー選手なら誰でも知っている基本です。
しかし、プロの選手でもボールだけを観てしまう『ボールウォッチャー』という現象はたびたび起こります。
動くもの(ボール)を注視してしまうのは、人間の本能だからです。
◎ 本能に理性で勝てるようになるためにトレーニングをする
「ボールを観てしまうのは人間の本能だよ」
「でもそれだと良いディフェンスはできないよね?」
「だから本能に理性で勝てるようにトレーニングしていこう!」
こんな風に子供達には話しています。
言うのは簡単ですが実行するのは難しいです。ましてや常にボールだけを見ずにボールとマークしている相手を同一視野に保ち続けるのは至難の技です。
なんせ大人のプロ選手でもミスをするからです。狡猾な相手はわざと視野の外に外れる動きも入れてきます。
だからこそ小学生年代で頭で理解し、繰り返しトレーニングしていく中で本能に理性で勝てるようにしていかないといけないのです。
◎ 本能のディフェンダーがいない理由
上記のような話を子供達にしている最中にふと「だから本能のストライカーはいるのに、本能のディフェンダーや野生的なディフェンダーはいないんだな」と自分で納得してしまいました。
野生の勘(これも経験に裏打ちされたものだと思いますが)を頼りに戦うストライカーはいますが、本能のみで戦うディフェンダーはいません。
CBにベテラン選手が多いのも同じ理由でしょう。
そういった意味では私は若いのにベテランみたいな選手を育てようとしているのかもしれません。
◎ 守備を教えない指導者
守備について指導していない指導者が多いように感じます。
それは体験に来ていただいたお子様を見ても感じますし、特にスクールでは見栄えが良くニーズの高い攻撃ばかりを指導するコーチも多いようです。
しかし我々オーシャンズスクールのコーチは、しっかり守備のことも指導いたします。
ボールは1つです。
攻撃がしたかったら相手からボールを奪い取らないといけません。
守備には守備の楽しさもあります。
そんなことも伝えられるのが我々オーシャンズスクールのコーチの強みかなと思っています。
今後ともよろしくお願いいたします。
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