こんにちは。名古屋オーシャンズフットサルスクール大府校コーチの木村です。
昨日6/15(水)は定期的に行っていただいている大府グリーンさんのクリニックチームとのトレーニングマッチでした。
対戦していただいた皆様、ご参加いただいたお子様、保護者の皆様ありがとうございました。
トレーニングマッチのような対外試合では、普段のスクールではわかりにくいような成長が浮き彫りになります。
トレーニングの中でやる試合(紅白戦)は、もちろん勝利を目指して戦ってくれますが、それと同時にトレーニングしたことにチャレンジするということも大切になります。
イメージとしては7:3くらいでトレーニングテーマへのチャレンジが多くなると思います。
(それでも『3』勝敗へのこだわりがあるのが、育成のポイントだったりしますが)
今回のブログは、トレーニングマッチで浮き彫りになった子供達の成長について書きたいと思います。
よかったら最後まで読んでください。
◎ 大府校の生徒はボールを持っていない時の動きが秀逸
フットサルはスペースを奪い合うスポーツです。
大府校のコートはフットサルコートとしても小さめなので、ボールを持っていない時(オフ・ザ・ボール)の初期配置や駆け引きができないとどれだけ技術があってもその時点で詰んでしまいます。
これは対外試合(他校も含めて)をするといつも感じるのですが、大府校の生徒達はオフ・ザ・ボールのポジショニングや駆け引きがとても上手いです。
初期配置としてしっかり広がりながら
『マーカーが近いなら裏を取る』
『マーカーが近くないなら呼んでバスを受ける』
というオフ・ザ・ボールの基礎がしっかりと身についています。
今回のトレーニングマッチでもそういったところは非常に素晴らしかったです。
なぜ大府校の生徒たちはオフ・ザ・ボールのポジショニングや駆け引きが上手いのでしょうか?
◎ マークあってのデスマルケ
マークとはボールを持っていない相手に対する守備のことで、デスマルケとはマークを外してパスを受けるためのスキルです。
大府校ではU-12クラスから本格的にマークを指導します。
「マークする時のポイントって何だった??」
と私が問いかければ大府校の生徒達なら複数の回答を即答してくれると思います(たぶん… 笑)。
マークを指導すると自然にインターセプト(パスカット)されることが増えたり、パスを受けた時にはDFが近くにいて何もできずにボールを奪われるという現象が起きます。
これは足元の技術がどれだけ優れていてもいっしょです。
そこで初めてオフ・ザ・ボールの大切さに子供達は気づきます。
U-9クラスの時から種まきされていた指導
「パスを受ける前に作戦を考えよう」
「誰もいない場所を探そう」
「バレたら他の場所に行こう」
「パスがもらえるなら大きな声で呼ぼう」
というようなことがベースとなり、デスマルケのポイントを理解することで、オフ・ザ・ボールの高度な駆け引きが生まれます。
マーク(守備)の発展なくしてデスマルケ(攻撃)のレベルアップはありません。
守備と攻撃を交互に高めていく大府校のスタイルが、成長のスピードを加速させてくれるのでしょう。
◎ 意図的に守備を切り崩していくコンビネーション
特に月曜日U-12強化クラス、水曜日U-12準強化クラスの生徒達に顕著ですが、2人組のコンビネーションによる崩しが大府校の生徒はとても上手いです。
今回のトレーニングマッチの日は小雨がぱらつく中で行ったので
「さすがにワンツーとかパラレラはやりにくいだろうな」
と思っていましたが、濡れたボールやコートでもグループ戦術で崩していくシーンがたくさんありました。
エリートプログラム(選抜チーム)組はある意味当然かもしれませんが、そうじゃないスクール生達も非常に上手く突破していました。
これはたぶんスゴイことです。
子供達はスクールでやっていることなので、当然のような顔をしていましたが、対外試合で雨の中平然とワンツーやパラレラを中心としたコンビネーションで崩していくのは、ちょっと異常です 笑
◎ 思わず「上手い‼︎」と唸るようなプレー
技術的な成長にも驚かされました。
上述の通りトレーニングマッチ当日は小雨が降っていました。
濡れたボールとコートでプレーすることの難しさは見ている方にはなかなか伝わりにくいかもしれませんが、人工芝や足裏タッチをたくさん使うフットサルにおいては、雨との相性は最悪です。
元来フットサルという名前はサロンフットから来ており、屋内でやることが前提のスポーツです。
そんな中でも素晴らしい技術を披露してくれた生徒達には正直驚きました。
トラップ一発ででディフェンスをかわしたり、難しいボールをピタリとコントロールしたりと思わず「上手い‼︎」と唸るプレーがたくさんありました。
特にサッカーチームに所属しておらず、オーシャンズスクールだけでしか本格的にフットボールをしていない生徒がそのようなプレーを見せてくれると感慨深いものがあります。
低学年の頃はトラップしようと思うと足の間をボールを抜けて行ってしまったり、ドリブルしようと思えば上手くコントロールできずにすぐにラインを割ってしまっていたような生徒が、ピタッと足元にトラップをして2タッチ目で縦パスをズバッと入れたのを見た時は感動しました。
◎ 亀がウサギよりも足が速くなるスクール
誤解を恐れずに言えば、オーシャンズスクールに来てくれる生徒のほとんどは、ウサギと“亀”で言うと亀だと思います。
いわゆるエリート街道を順調に突き進んでいる子達ではありません。
ただ私は小学生年代の上手い下手などどうでも良いと思っていて、むしろ後発組と言える彼らといっしょに成長していくプロセスに喜びを感じています。
そして一見“亀”に見える彼らもウサギにも負けない才能を持っています。
その才能に気づき、信じて育んでいくのが我々指導者の仕事であり使命だと思っています。
ウサギと亀の童話では、ウサギが油断している間に亀がコツコツ努力して追い抜いていくという話です。
しかし私が目指しているのは後発組であり、一見運動神経が良くなく「センスがない」と言われてしまうような亀達といっしょにトレーニングをしてウサギよりも足が速くなるように導くことだと思っています。
亀がウサギに駆け引きで勝つのではなく、あくまで亀がウサギよりも足が速くなる、後発組はエリートに地力で勝つということを目指しています。
そしてそれは現実になりつつあります。
6.7月は他にもトレーニングマッチをたくさん企画いたしました。
ぜひたくさん参加して、刺激を受けて倍速で上手くなってください!
◎ クリニックチームの皆様へ
今回も対戦してくれたクリニックチームの皆様にあらためてお礼を伝えさせてください。
対戦してくれてありがとうございました。
足元の技術が高い選手が多くて、みんなとても素晴らしい選手だなと感じました。
サッカーチームに所属していないお子様も今回多いと聞きました。
とても頑張り屋さんで最後まで走ったり、味方にポジティブな声を掛けたりとスクール生たちが勉強になる部分もたくさんありました。
また再来月よろしくお願いいたします!
最後まで読んでいただきまして、誠にありがとうございました。
今後とよろしくお願いいたします。
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<スクール生及び保護者の皆様へ>
いつも私のスクール校に通って頂いてありがとうございます。
私といたしましては「生徒たちが今何を考えていて、どんなことに悩んでいるのか」もっと知りたいと考えております。
困ったこと・気になること・悩み相談・何かの報告などありましたら、いつでもお気軽にご連絡ください。
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