こんにちは。名古屋オーシャンズフットサルスクール大府校みなと校コーチの木村です。
先日展開いたしましたが、今夏は知多市のオーシャンズフィールドで渡邉コーチといっしょに短期教室を行います。
知多市といっても大府グリーンからも車で10分15分の距離ですので、大府校の生徒たちも是非たくさんご参加ください。
詳細は下記のバナーをクリックしてください。
さて今回のブログはフットサルで学べるこについて書きたいと思います。
よかったら最後まで読んでください。
◎ ヤバそうな対戦相手
1年ほど前こういったことがありました。
トレーニングマッチの試合前の対戦相手のウォームアップを子供達といっしょに見ていた時に
Aくん 「コーチ!今日の相手ヤバい‼︎」
私 「何がヤバいの??」
Aくん 「足元がヤバい‼︎」
私 「どうヤバいの?」
Aくん 「なんかめっちゃヤバい‼︎」
私 「Aの国語力がヤバいわ 笑」
Aくんは対戦相手のボール扱いの上手さに驚いていたようでした。
確かに私も上手だなぁと思って見ていましたし、今日はだいぶ苦戦するかもな感じました。
しかし私の予想は外れました。
◎ 練習と試合のギャップ
試合が始まってみると、優勢なのはオーシャンズスクールの生徒たちでした。
鋭い出足でプレスを掛け、奪ったボールを効果的に繋いで攻めることができていました。
私を含めてみんな意外な展開だったと思います。
つまり対戦相手の選手たちはボール扱いの上手さを試合で生かすことができていませんでした。
対戦相手を批判するような意図とは全くありません。
むしろテクニックを身につけたプロセスを想像すれば、リスペクトに値すると心から思いますし、これから大人になるにつれてテクニック以外のことを身につけていけば、とんでもない選手に成長していくだろうと思います。
◎ 技術以上に活躍している生徒たち
対してオーシャンズスクールの生徒たちのプレーはどうだったかと言うと、周囲を沸かせるような華麗なボールタッチはないものの、トラップで相手の逆を取ったり、粘り強い守備をしたり、2人のコンビネーションで突破したりというプレーが多かったです。
対戦相手とリフティング勝負をすればおそらくボロ負けするでしょう。
1対1対決をしても分が悪いかもしれません。
しかし試合になるとオーシャンズスクールの生徒の方が、落ち着いてプレーできていて技術的なミスも少ない印象でした。
この差は何なのでしょうか??
◎ 2つの育成手法
育成の手法には2つの流派??があります。
1つはフットボールに必要な要素を1つ1つ分解して考え、それぞれを鍛えていくことで最終的に1人前の選手に育てていくという考え方です。
例えばリフティングやボールタッチなどの技術だけに特化した練習をメインにトレーニングをするチームやスクールはこういった考えで育てられているのだと思います。
もう1つの考え方はフットサル・サッカーに必要な『戦術』『技術』『フィジカル』『メンタル』を同時に鍛えていこうという考え方です(『インテグラルトレーニング』と言います)。
特に大切なのは『戦術』で「相手をどう上回るか?」という考え方のもと、それに必要な技術やフィジカル、メンタルを育てていきます。
どちらの手法もメリットとデメリットがありますが、大府校の考え方は基本的に後者です。
「今日はこういう戦術にチャレンジしてみよう」
「それに必要な技術はこれだから先にこれをトレーニングしておこう」
というような感じで1日のトレーニングが進んでいきます。
このような育て方をされた選手は、常に試合と練習が結びついています。
試合中のどういった局面で使うのが効果的な戦術(技術)なのか?を常に意識しながら練習をしているからです。
◎ 練習では上手い日本人
「日本人は練習では世界一上手いが、試合になるとそうじゃなくなる」
といった批判は古くからあります。
インテグラルトレーニングの概念が持ち込まれてからだいぶ変わってきたとは思いますが、まだまだ技術に特化したアナリティクストレーニング(俗に言う『ドリルトレーニング』『反復トレーニング』)をベースに指導されることが、ジュニア年代では多いようです。
アナリティクストレーニングももちろん必要です。私も行います。
しかし、それだけだと練習で培った技術が試合で生かせないという状況に陥りやすいというデメリットがあります。
またフットサルが持つ競技特性を考えても技術先行の指導よりも、全体的にレベルアップさせていく育成手法の方が合っていると私は思っています。
◎ フットサルは技術と運用方法をセットで学べる
「フットサルとサッカーの違いって何?」と聞くと、多くの場合は「フットサルの方が狭い」と子供達は答えます。
他にも色々な違いはありますが、プレーする選手たちがいの一番に感じる違いはコートの狭さ = プレッシャーの早さです。
パスが足元に届いたその時にはディフェンスがすぐ近くまで来ているということが当たり前に起こります。
それどころか、相手と駆け引きをしないとパスを受けることすらままなりません。
つまり「小学生の間は技術を身につけることが大切」と考えて育てようと思ったとしたら『小学生の間はパスが全く受けられない』
チームとしてみると『攻撃機会が少ない』という状況に陥り、結果的に技術を伸ばすことも難しくなってしまいます。
フットサルが持つ競技特性が『技術先行の育成』を許してくれないのです。
だからこそ先のトレーニングマッチの時に感じた通り、オーシャンズスクールの生徒たちは技術が対戦相手に劣っていても試合で活躍ができるのだと思います。
◎ 技術でも違いを生み出したい
上記のトレーニングマッチは数年前の出来事です。
今では対戦相手を見て「ヤバい(上手い)」と行ってくる生徒はいなくなりました。
それだけ自分たちの技術に自信が持てる生徒が増えてきたのだと思います。
アナリティクストレーニングの時間は増やしていませんが、質を上げれるようにここ数年は取り組んできました。
技術に特化したクラスも増やしました。
そういった効果が出ているようでしたらとても嬉しいです。
戦術をベースにした判断力はオーシャンズスクールの素晴らしい長所の1つですが、技術でも違いを生み出していきたいとここ数年考えてきました。
これからも生徒たちのために試行錯誤していきたいと思っています。
最後まで読んでいただきまして、誠にありがとうございました。
今後とよろしくお願いいたします。
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<スクール生及び保護者の皆様へ>
いつも私のスクール校に通って頂いてありがとうございます。
私といたしましては「生徒たちが今何を考えていて、どんなことに悩んでいるのか」もっと知りたいと考えております。
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