サッカー強豪国では、サッカー選手はフットサルからスタートするのが普通です
こんにちは、NAS大高校、みなと校コーチの廣瀬です。先日、豊田スカイホールで開催されたフットサル国際親善試合『日本代表vsブラジル代表』を観戦してきました。愛知県開催ということで、たくさんのスクール生やOB生徒に合うことができました。どうやら、名古屋グランパスのレオシルバ選手も観戦にいらしていたようで、サインをもらった生徒たちから自慢話を聞かせてもらいました。そのレオシルバ選手ですが、15歳まではほとんどフットサルしかプレーしたことがなかったのですが、知ってました?
宣伝のための詭弁ではありません
私たちはフットサルスクールですから、フットサルの啓蒙のためにこれまでもたくさんフットサルの有用性を発信してきました。
「メッシやネイマール、イニエスタもフットサル経験者だよ」
「サッカーの6倍ボールに触れる機会があるから小さい頃はフットサルをプレーしたほうが良いよ」
など、ほとんどテンプレート化している表現なので、皆さんも一度は聞いたことがあるかもしれませんが現在のトップカテゴリーの環境面や市場規模、歴史などから、日本ではまだまだフットサルはマイナーで、上記のような有用性の発信をしても、「フットサルスクールが生徒獲得のための宣伝として言っているから、良いように言うのは当たり前」と感じられている風潮はまだまだあると思います。私たちのスクール云々ではなく、フットサルとは比較にならないチーム数が存在するジュニアサッカーのチームの大多数が、フットサルをトレーニングに取り入れていないということこそが、まだまだフットサル後進国、ひいてはサッカー後進国日本を証明してしまっています。
ですので、今回のレオシルバ選手のインタビューは、私たちの恣意的なものではないという観点から普段と趣も変わって感じられると思いますのでご紹介します。
レオシルバ選手のインタビュー記事はこちら
サッカー>フットサルではない
15歳までサッカーをほぼやっていなかったというのは驚きではありませんか?
今回は少し極端な例かもしれませんが、ブラジルやスペインなど、世界のサッカー大国では日常茶飯事です。ほとんどの子がまずはフットサルをプレーして、成長するにしたがって、フットサルとサッカーどちらかを選択していくのです。サッカーを選択した子も、少年時代にフットサルを経験した割合が高いので、サッカーコートで表現するプレーや考え方が、そうでない場合と差が出るのは当然です。また、そのように周りの選手もフットサル経験があるからこそ、15歳までフットサルのみプレーしていた選手がサッカーコートに入ってもプレーの共通認識を持ちやすいのです。当然ながらサッカー指導者も然りです。
プロ選手になれるのは一握りの選手ですが、プロ選手になることを夢見ていて、その理由の一つが金銭面であるなら、当然サッカーとフットサルでは会場の大きさが違うため市場規模は「サッカー>フットサル」です。しかし、もしサッカーが上手くなりたいなら、「フットサル→サッカー」なのです。これはもう、プレーの構造的にも当然ですし、世界の歴史が証明しています。
サッカー強豪国ではフットサルからスタートするのが普通です
もう一度言いますが、サッカー強豪国ではフットサルからスタートするのが普通です。逆に言うと、フットサルからスタートしないことが「普通ではない」ことになります。サッカー育成年代の指導方法も年々進化していますので、フットサルの要素を取り入れた指導が行われているのも見聞きします。例えばコートの大きさを調整し一度のプレー人数を減らしてボールに触れる回数を増やすなどですが、サッカーのグランドでサッカーボールでプレーすることと、フットサルコートでフットサルボールでプレーすることでは、学べることに違いはあります。まだまだ日本ではフットサルとサッカーが繋がっていないことが多いように感じます。それは、フットサル自体を経験した指導者がまだまだ少ないからに他なりません。育成年代のサッカー指導者の方で、フットサルを学ばれていない方はぜひフットサルを学んでほしいですし、私たちも、サッカーが上手くなりたいという理由で通ってくれている生徒を指導する以上は、進化も著しい現代サッカーも小まめに学ばなければいけないなと思います。
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