皆様いかがお過ごしでしょうか。松岡コーチです。
ありがたいことに、保護者の皆様から「褒め上手」と言っていただけますが、個人的にはそんなことないと思っています。素直に子どもたちがすごいと思うからすごいと言ってあげているだけです。ただ、その「君はすごいぞ」というのを最大限伝えてあげるために、表現には工夫を凝らしています。
褒めることが目的ではない。狙いはきっとその先にあるはず。
僕はレッスン中に「good」とか「素晴らしい」とか、子どもたちへの直接的な表現をあまりしません。
愛西校、稲沢校は7割くらいの子が初心者です。やっていても2年とかで、最初から本気でプロになりたいからきましたというような子は少ないイメージです。そんな子たちがレッスンに来てくれるのは、上手くなりたいからではないと思います。欲しいものは練習ではなく、競技自体、運動そのものの「楽しい」という感情です。(もちろんレッスンにより上手くなるのは前提ですが)
基本的に、直接褒めることはその子自身を褒めていながらその子のプレーを褒めているということになり、最短で上手くなるために局面の中での最善のプレーの提示をしているということになります。それは果たして、幼児クラスや初心者の子に必要なのでしょうか。また、性格面への配慮もあります。直接褒められることに慣れていなかったり、疑念を抱いてしまう子も多い気がします。そうすると褒めていることが本人にネガティブに作用してしまうのではないでしょうか。
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「君はすごい」と伝える手段は褒めるだけじゃない。
気持ちの遷移が「楽しい」から「上手くなりたい」だとすると僕の第一目標は「全力で楽しませること」だと思います。そしてその根本はどこからくるのか?というと「見られること・認められること」からだと思います。褒めるのはあくまでも手段な訳です。「君を見てるよ」「君を認めているよ」ということを伝えてあげる、そして楽しませることが大事だと思います。僕がよく使っているのは「え!〇〇今のやばいな!なにそれ!」のようなリアクションです。そしてここに名前を入れてあげることです。プレーの凄さに対してもですが、何より、「ちゃんと君を見てるし認めてるよ」と本人には伝わります。本人にどれだけ伝えられるかが大事だと思います。