2月19日(日)にエリートプログラムの新年度選手セレクションを開催します。今回はエリートプログラムのOB選手のご紹介をして、「エリートプログラムとその先」のことも考える材料にしていただければと思います。
酒井春輔(さかい しゅんすけ)
小学2年生の時に名古屋オーシャンズフットサルスクール四日市校でフットサルをスタート。小学4年生の秋にエリートプログラムセレクションに合格。エリートプログラム第4期生で、現在名古屋オーシャンズU-18に所属。昨年11月にはJFA U-18フットサルタレント育成普及事業のメンバーに選出される。
Q、オーシャンズスクール(四日市校)は何年生の時に入会しましたか?
A、小学2年生です。
Q、入会のきっかけは?
A、一年生の時からサッカーをしたかったけれど、父の仕事の都合で土日は難しかったところ、父の知人からここ(四日市フットサルクラブ)でスクールが行われていると聞き体験してみたのがきっかけです。帰りの車の中では、父に「いつから通えるの?」と聞いていました。
Q、エリートプログラムのセレクションを受けようと思ったきっかけは?
A、いろいろな校の生徒が集まると聞いて、父からも(一つ下の学年だけど)良い経験になると思うから挑戦してみたら?と勧められたのがきっかけでした。
※当時は5年生がセレクションの主な対象で秋ごろに開催。春輔は4年生でチャレンジ。小柄ながら左右のキック技術がしっかりしていたため飛び級で合格。
Q、チーム活動がスタートして最初の感想は?
A、最初のころは全然うまくいかなかった思い出があります。
Q、聞きにくい質問です。バーモントカップの予選で試合に出場できなかった試合があったよね?あの時は何を感じた?
A、自分以外の2人(一学年下で所属していた3人のうちの2人)は試合に出て、点も決めて、自分は出場することもできなかったから、悔しくて一度チームを辞めようと思っちゃった時期があったけど、父に励まされて、5年生の時もセレクションを受けにいきました。
※当時は飛び級選手が学年が上がる際にもセレクションを受けることになっていた。
Q、自分が最上級生になってからはどうだった?
A、前年よりも良くなって、フィクソとしてたくさんプレーをさせてもらえて、フィクソが楽しくなりました。今はドリブルも意識して取り組んでいるけど、当時のフィクソとしての経験が、立ち位置やパスカットの判断などに活きています。チーム活動なので、組織としてのプレーもしっかりしていて、その中での個人の細かい動きを教えてもらえたことはとても良かったです。
Q、バーモントカップの思い出は?(惜しくも準決勝で敗退)
A、あの時の経験があったから、戦い方とかが頭に残っているから、今でもプレー中の危機管理などに活きていると時々思います。
Q、当時一緒に戦ったメンバーで今も一緒に頑張っているメンバーもいるよね?(U-12→U-15→U-18)
A、自分の他に3人います。
Q、小さい頃からの仲間と一緒に成長していくことについてはどう感じますか?
A、小さい時から一緒にやってきたから息が合う部分も大きく、また特にお互いにライバル視しています。絶対負けたくない相手であり、切磋琢磨しあえる仲間であり、U-12やU-15の経験を活かして日本一を目指して一緒に頑張っています。
Q、昨年の11月にJFA U-18フットサルタレント育成普及事業のメンバーに選ばれましたがどうでしたか?
A、初めて会う選手が多くて緊張しました。JFA関連のチームに選ばれるのが初めてだったので、全部が未知でした。やれたところもあったけど、課題がたくさん見つかりました。
Q、近年、水谷颯真選手や宮川泰生選手のように小学生の時からずっとオーシャンズ所属でトップチームまで上がる選手も出てきましたが、意識していますか?
A、名古屋オーシャンズにずっといたいという気持ちがあって、宮川選手のように小さい時からお世話になったチームで活躍したいと思っています。ですが、今のままではトップチームに行けないと思うから、まだまだ努力する必要があります。
Q、エリートプログラムを目指している子、現在のエリートプログラムの選手へ一言お願いします。
A、エリートプログラムは人数が多いから、競争の部分であったり、みんなうまいから自分が頑張らないとって危機感を持ってプレーできるし、エリート入って良かったなと思っています。
今回インタビューに協力してくれた酒井選手は、私が四日市校のコーチをしていた時の生徒でもあるのでより思い出に残っている選手です。当時から左右の足でしっかりボールが蹴れる選手でしたが、それは小さい頃のお父さんの教えを素直に聞いて努力してきた結果でした。そうした素直さと、試合で見せる攻撃的なパスの決断力が彼の大きな武器になっていると思います。
そして、彼のようにエリートプログラム(名古屋オーシャンズU-12)からU-15、U-18へと進んでいく選手が年々増えています。トップチームへの道は並大抵のことではありませんが、先駆者の選手たちのおかげで、頑張ればそのような道もあると夢を見てプレーに励むことができる時代でもあります。
多くの子どもたちのチャレンジを待っています。
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インタビュー&テキスト 廣瀬(現U-12,10担当)