こんにちは。大府校コーチの木村です。
いきなりですが、皆さんは『チャレンジ』という言葉にどのような印象を持たれていますでしょうか?
ほとんどの方にとってはポジティブな印象だと思います。
私も同様でスクール中によく使うワードベスト3には入ると思います。
しかし全ての事象には良い面と悪い面があります。
今回はチャレンジを強調することで起こるネガティブな現象について書きたいと思います。
◉ イノシシのうような選手が育ってしまう
猪突猛進という言葉があるように猪はまっすぐ前に突き進んでいく印象があります。
(実際にどうなのかは私は知りませんが…)
フットサル選手にとってそれは致命的だと思います。
小学生年代の選手にとっては殊更良くないことだと私は考えています。
◉ 見ないで良いプレーはできない
フットサルは①認知(見る・聞く・感じる)②判断(分析+決断)③実行というサイクルでプレーが行われています。
人間は目からの情報をメインにしているので、当然『周りを見る』ことは大切です。
チャレンジを殊更に強調すると『前に進むこと』や『シュートすること』だけが絶対の正義と勘違いさせてしまうことがあります。
そうなったら立派なイノシシプレーヤーの出来上がりとなり、どんどん①認知(見る・聞く・感じる)がおざなりになっていきます。
体格が良くてスピードのある選手であれば、(ある程度のレベルまでは)それでも活躍できるでしょう。
ですが、将来そんな選手になれるという保証はどこにもありません。
◉ 突っ込んで勝てるのはゴリラだけ
謎に動物例えが続いて恐縮です(低学年にはこのような比喩を使うことが多いので)。
無闇に突っ込んでいって有利なのは、デカくて速いゴリラのような選手だけです。
そういった特徴を持った選手が自分の長所を生かすためにそのようなプレーをしているのであれば、まだ理解できます。
しかし、ほとんどの選手はそうではないはずです。
ましてや将来大人になった時にどのような身体的な特徴を持った選手になるかは、誰にもわかりません。
トレーニングによってフィジカル能力を鍛えることはできますしそれも重要ですが、少なくとも小学生年代では他に優先して獲得すべきスキルがあるはずです。
◉ 前に行かないことが有利な状況を生み出す
下記のリール 動画で説明しましたが、待ち構えているDFにまっすぐ向かっていくのは賢いとは言えません。
横にズラしたり、マイナスに動かすことでDFを食いつかせ、突破のためのスペースを作ることができます。
また味方が良いポジションを取るための時間も作ってあげることにも繋がります。
「いつでもチャレンジしろ!」
「ゴール見えたら打て!」
「バックパスで逃げるな!」
というような指導で育ってしまった選手には上記のような戦い方は身に付かないでしょう。
自戒も込めて日々の我々指導者の言動が子供達の将来に影響を与えていることを再度心に刻み込みたいと思います。
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