こんにちは!長久手校コーチの杉田です。
皆さんはセーフガーディングという言葉を知ってますか?
これは成長支援を行うすべての人にとって必須の考え方・姿勢です。
Jリーグにもセーフガーディング宣言というものがありますので、今この記事を読んでいる方はぜひ以下のURLから確認してみてください。
https://www.jleague.jp/sp/special/safeguarding/
今回は、このJリーグセーフガーディング宣言を見て自分が感じたこと等を綴りたいと思います。
1.立場が違うことは当たり前。
上記のURLからJリーグセーフガーディング宣言の全文はご覧になりましたでしょうか?
ノートに手書きスタイルの文字でなんかかわいい感じですよね。
そこにも記載されてますが、世の中にはコーチと選手・親と子・先輩と後輩・大勢と少数さまざまな人間関係があります。それは「何かを教える」「先に生まれた」など立場が違うだけで、上下の関係ではないということが書かれています。
どんな立場の人でも相手の成長や行動を阻害する行為は避けなければならないし、そういった危害から守らなければならない‥綺麗ごとにも聞こえますが、考えてみれば当たり前のことですね。でも関係性が近くなればなるほど、そんなこと考えてられないのが人間だよなぁとも思います。
2.指導者の影響なんてたかが知れている。
私は指導者として、担当スクールの子ども達には無償の愛を提供しているつもりです。それこそセーフガーディングに則り、危害から守るため、成長を促すために意図した行動を意識しています。
ですが振り返ると、「あれはよくなかったな」「なんで出来なかったんだろう」と反省することも多いです。そんな反省の大体は、とくに関係性が深くなってきた子たちに対して、指導者としてその子を成長させたいという一方通行の思いから起きたことばかりです。
指導の成果は、いつどのように表れるのか分かりません。お金を貰って指導する立場として成果はプレッシャーと表裏一体です。そんな思いから守る意識が危害に変わってしまうことが、スポーツ業界には多いのだと思います。
指導者が与える影響は重要だと思います。だけどそれが全てではないし、結局は相手次第なわけで。成功の方程式は人の数だけ存在すると考え、相手が充実している状況を守ることが指導者の仕事なんじゃないかなと思います。
改めて「あの子は自分のおかげで成功した」というおこがましい思いを捨てて、現場に立ちたいと思います。
3.雑に扱われることに慣れさせない。
人によってモチベーションや目指す場所は異なります。同じ熱量と方向性を持つ集団と、そうでない集団とでは、指導の中身が変わると思います。
基本的にスクールは、色んな子たちに来ていただいています。その中で私は「雑に扱わない」ことを統一しています。
どうしても一人体制では、熱量のある子に指導が集中したり、逆に消極的な子や集中力の足りない子に対しては放任的になってしまったりする場面が起きます。
でも、レッスン中にコーチから子どもへ対面して声をかける回数をそろえるようにします。一時的に放任的になってしまったとしても、それが当たり前の状況を一日として作らないことが大切だと思っています。
子どものうちから自分が雑に扱われることに慣れてしまうと、自分に期待をすることが難しくなり、成長意欲を奪う行為になると考えるからです。
完璧な指導を毎回できるわけではないですが、立場と関係性を理解することで、同じトレーニングをする人より高次元でスポーツを捉えることができると思っています。
フットサルが楽しい、オーシャンズが楽しい、そう思って通ってくれる子ども達が増えたおかげで、長久手校はとても良い雰囲気だと思っています。
大人になったときにオーシャンズに通っていて良かったと思えるよう、一緒にスクールを楽しみたいなと思います。
それでは!