こんにちは。名古屋オーシャンズフットサルスクール大府校コーチの木村です。
先日とある3年生の保護者からご相談をいただきました。
内容を要約するとこんな感じです。
・最近サッカーチームのコーチに怒られる
・ワンプレーごとに「ちがう」と言われてどんどんプレーが消極的になっている
・自主練をがんばってみたが効果はない
・どんなことを意識すればいいか?
似たようなご相談をいただくので同じ悩みを持つ方もいらっしゃると思い、今回ブログにて私の考えを共有したいと思います。
よかったら最後まで読んでください。
◎ なぜミスが生まれるのか?
ミスにはいろいろな種類があります。
①認知のミス
②分析のミス
③判断のミス
④実行のミス
細かく分ければいくらでも分けれますが、おおよそこの4つに分けて私は考えています。
パスを受けた時にDFがいる方向に進んでしまってボールを失った場合は、おそらく①認知のミスでしょう。
2対1の数的優位の状況が認識できていたが(分析はできている)、DFがパスラインを切っている状況で無理やりパスをしてしまったのであれば③判断のミスと言えると思います。
技術的なミスやスピード不足は④実行のミスです。
どの種類のミスか?がわかっていないと改善はできません。
◎ ミスの要因をクリアしていく
ミスの種類がわかったらその要因(何がそのプレーに影響を与えたか?)を考え、1つずつクリアしていくことが大切です。
例えばシュートをGKの正面に蹴ってしまった原因が、単純なキックミスではなく1stタッチがずれてしまったことで余裕がなくなったのであれば、やるべきことはシュート練習ではなく1stタッチの練習です。
DFの背後でパスがなかなか受けれない原因が動き出しのタイミングの悪さなのであれば、いつ動き出すか?という分析や判断のトレーニングが必要です。
ミスの種類と要因がわからずして改善はあり得ません。
お困りの方がいらっしゃいましたら、お子様と落ち着いて話し合いをしてみると良いと思います。
ビデオを見ながら「この時は何が見えてたの?」「どんな狙いがあったの?」という感じで上手く考えを引き出してあげれると良いと思います。
(ミスを責めるのは逆効果です)
◎ 相談者の場合は…
ご相談いただいたお子様の場合は、技術はしっかりしていてコーチの言葉を理解する賢さも持っていました。
サッカーのコーチに強く言われて少し萎縮してしまったことと、認知の部分に課題があることがミスが続いている原因だと感じました。
ポジションは中盤の真ん中、パスを受けた後にすぐ奪われてしまったり、横パスを取られることが多いということだったので、3つのアドバイスをしました。
①パスを受ける前に攻撃方向を見ておくこと
②1stタッチはスペースに動かすこと。それが無理なら2タッチ目を動かすこと(ボール1つ分でもOK)
③上記の①②ができなかった時はフリーの味方にシンプルに預けること
この3つのアドバイスでプレーがとても良くなったらしく、その週の日曜日には「さっそく良いプレーができてサッカーのコーチにも褒められました!」とメールをいただきました。
◎ すぐに改善できた訳
今回の相談者の場合はサッカーコーチから期待されているからこそ強めの言葉を受け、今まで技術の高さだけでなんとかなってきた状況が、3年生になったあたりから周りのレベルも上がり、簡単に通用しなくなってきたという感じでした。
1年ほどすでにオーシャンズスクールに通ってくれていて『プレッシャーが早く厳しくて、良い準備ができていないと技術が発揮できない』という環境をすでに体験済みだったことが、彼にとっては良かったのだと思います。
サッカーチームでの状況をヒアリングしながら
「それってフットサルのこういう時と似てない?そんな時はどうすれば上手くプレーできると思う?」
というような感じで話をして、上記のアドバイス3つも私からというよりは、2人で話し合いながら導き出したと言った方が近いです。
またお子様の失敗を少し離れて見守るスタンスのご家庭のサポートがあったからこそ、これほど早く改善できたのだと思います。
上記のようにとんとん拍子に課題が解決するパターンは稀ですが、オーシャンズスクールでの活動を通してサッカーでもハイレベルな結果を残している選手はたくさんいます。
何よりも壁を乗り越えた時の子供達の充実した表情をみるのが私はとても好きです。
これからも彼らの成長を全力でサポートしていきます。
今後ともよろしくお願いいたします。
※大府校からオーシャンズU15アカデミーに合格した選手たち