こんにちは!長久手校の杉田です。
長久手校の担当になって約2年、私が目指してきたスクールの在り方と、今後の期待をここに書きたいと思います。
また本題に入る前に、この場を借りて皆さまへ報告させていただきます。
家庭の事情もあり、今月末で退職させていただくことになりました。
スクール生だけでなく、イベントで関わった皆さま、短期スクールにいつも来ていただいている皆さま、お世話になりました。
とても寂しいですが、皆さまのサポートがあって非常に充実した時間を過ごすことができました。心から感謝申し上げます。ぜひ今後とも、名古屋オーシャンズフットサルスクール長久手校をよろしくお願いいたします。
今後、長久手校の担当は古山拓(こやまひろき)コーチとなります。
よろしくお願いいたします。
子ども達からいただいた手紙で手書きで書いてくれたオーシャンズのウェア、襟タグまで書かれていて凄い!笑
1.「第3の居場所」を模索した結果
長久手校の担当になった当初、このスクールを子ども達にとって、また保護者の皆さまにとっても家と学校(会社)に次ぐ第3の居場所にしてもらおうと思いました。
そのために考えたことを長久手スクールのコンセプトである
「あそびを鍛える場所」
「フットサルで自分を知る時間」
に落とし込みました。
結果的にこれが、私なりのフットサルスクール(グラスルーツスポーツ)の在り方に対する一つの答えになった気がします。
どういうことか。
この約2年間で、初めてスポーツをする子、スポーツが得意な子、スポーツは苦手だけとフットサルをやってみたい子、既にクラブに入っていてより上手くなりたい子、など色んな子ども達が入会してくれました。
そして昨年の7月に長久手でイベントを開催したときのことです。
初心者も経験者も集まってフットサルをしようという趣旨で、参加申込者は通常レッスンにも参加できる特典をつけました。
この期間、ありがたい事に10名以上の方々が通常レッスンに来てくれました。
そのため一つのレッスンに、目的が様々な子ども達が集まってフットサルをする機会が多くありました。実はこの期間が、この2年で最もレッスンが理想に近い雰囲気で盛り上がりました。
子どものレベル別に合わせた練習が推奨されていますが、スクールに関してはどんな子も同じ時間に同じ熱量で夢中になれることも理想の一つだと感じました。
それは保護者も同じです。子どもについて色んな悩みを持つ保護者がいらっしゃいますが、レッスンを見に来た時は、我が子だけでなく子ども達全員の一生懸命なプレーを見て、一緒に讃え合ったり悔しがったり、感情を共有することで少しでも晴れやかな気持ちになってもらえたら良いなと思っています。(ちなみにそれは、実際にその雰囲気を長久手保護者の皆さまが作り出していたので、この雰囲気いいな、と思い理想のモデルになりました!)
以上から再確認できたことが
・優劣をつけるための手段にスポーツをもってくるのではなく全員で「あそぶ」ためのスポーツだと理解すること
・色んな人と関わり客観視して自分を理解すること
これが長久手校の2つのコンセプトの本質で、
その行きつく先が、
目的、年齢、性別など関係なく、同じ時間に同じスポーツを同じ熱量で夢中になり成長する居場所、ひいては非日常な第3の居場所、になる。
それが私の目指した長久手校(グラスルーツスポーツ)の在り方になりました。
2.そのためにやってきた3つのこと
「同じ時間に同じスポーツを同じ熱量で夢中になり成長する居場所」
これをつくる為に
①オープンな関係性を構築すること
②こどものなぜに真摯に答えること
③褒めて励ますこと
以上の3つを意識してきました。これらは結果として効果があったなと実感しています。
①これは、大人側の思惑を子ども達に感じさせないようにオープンに接するということです。
「こう答えることが正解かな」「こういう態度をとることが正解かな」と大人の機嫌をとるための答えを探させずに、自分の思うことを表現してもらう。でないと本心がいつまでも分かりません。そのために、子ども目線で心から遊びながら接していました。実際楽しかったですし、子ども達も「あ、コーチはこっち側の人だな」と友達と遊ぶかのように接してくれていた気がします。もちろん、舐められないようにメリハリはつけてましたが(笑)
②子ども達は私たちよりも、世の中で分からないことがたくさんあります。
あれこれ質問されることがありますが、適当にあしらうのではなく、一緒になって考えることをしてきました。コーチが本気で向き合う姿勢は、こういう所から子ども達に伝わるし、伝えたいなと思っています。①と合わせることで心理的安全性の高い雰囲気を作り、質問しやすい関係性を築いてきました。
③褒めて励ますは基本ですが、ただ褒めるだけでは上達しません。コーチとして意識したのは「今自分は何について褒めたのか」をはっきりさせ、子どもにも伝えることです。例えば、幼児クラスで、うまくジグザクで走れなくても「一生懸命だったところがナイスだよ!」「さっきより速くなったね、凄い!」など、曖昧な声かけではなくピンポイントで褒めて励ますことを意識しました。これを繰り返すことで、少しずつでも子ども達の自己肯定感を高められるよう努めました。
イメージとしては、子ども達がトレーニングに向き合う時に「自分はできる」と自分自身を洗脳する力を持たせられるように指導してきました。
スクールの在り方に正解はありませんが、私の中で第3の居場所づくりをしながら結果(数字)と成果(成長)がついてきたやり方だったと思います。
3.期待すること
上記のようなスタンスでスクール運営をしてきて、長久手校でフットサルができて幸せだと感じてもらえる方や、ここで楽しく成長することができたと思ってもらえる方が一人でも多くいると嬉しいなと思います。
書いてきたことはあくまで私個人の考えになるのでこれが正解ではありません。
担当が変われば、スクールも変化していきます。
ですが、私と同じ思いでフットボールやスクール生に愛を注げられるコーチが来てくれたと思いますし(しかも若い!)、なにより今の雰囲気を大事にしてレッスンしているのが伝わってきましたので、何だか嬉しかったです。
ぜひ、このスクールに関わる全ての人が充実した時間を過ごせる、そんなスクールを目指してほしいなと思っていますし、関わってくださる皆さまも、良い雰囲気を一緒に創り上げてほしいなと思います。
最後に
私にとっての一年と子ども達にとっての一年は違います。
31歳の私が感じる一年は人生31分の1の時間。
小学1年生の子どもが感じる一年は人生7分の1の時間。
時間の感覚が異なるので、私にとってあっという間だったこの2年は、子ども達にしたら長い2年だったのかもしれません。
そんな子どもたちにとって貴重な今の2年間、一緒に夢中になってフットサルができたことを光栄に思います。
またどこかで会える事をとても楽しみにしています。
有難うございました!
コンクリートから突き出てくる雑草。
夢中とはこういう強さだと思います。
フットサルに夢中なみんなに幸あれ!