こんにちはNAS大高校、みなと校コーチの廣瀬です。
最近、この時季の恒例現象である、6年生たちの成長爆発シーンに出会う機会が増えています。
体と脳みそと心の成長曲線を鑑みると、当然といえば当然のことなのですが、
これまで根気強く、忍耐強く、時に迷いながらも付き合ってきたことが報われる瞬間なので、
指導者冥利につきます。
指導者は、受け持つ生徒、選手たちが逞しく育っていってくれることが一番嬉しいことですが
当の本人たちはどうでしょうか?
我が子をどうほめたら良いの?
先日、ある小学3年生の生徒のお母さんから質問されました。
自分の息子について、ほめてあげた方が良いということは感覚的に理解はしているものの
いざほめてみても、あまり息子の反応がないように見える、とのことでした。
おそらくその子は、お母さんの言葉も嬉しくないということはないのでしょうが、
少し心の成長が早く、誰に一番認められたいか、ほめられたいかというと
チームメートや仲間、友達なんだと思います。
子どもによって違いはありますが、たいていは下記のような成長を辿っていきます。
幼児:家族に良いプレーを見せたい、認められたい、ほめられたいが一番。
コーチにほめられることも嬉しい、友達にほめられるのはそれほどでもない。
小学1,2年生:家族に良いプレーを見せたい、認められたい、ほめられたい。
コーチにほめられることも嬉しい、仲間にほめられるのも少し嬉しい。
小学3,4年生:家族にほめられたら嬉しいが、内容による。
コーチにほめられることの方が嬉しい場合もある。仲間にほめられるのもかなり嬉しい。
小学5,6年生:家族、コーチにほめられたら嬉しいが、内容による。
仲間にほめられるのもかなり嬉しい、喜びを共有したい。
この「内容による」というのがキーポイントです。
スキルアップしていくにしたがって、その子にとって特段難しくないこと、当たり前のようにできる
こともどんどん増えていきます。本人とほめる側にその内容のギャップがあると、
反応は薄れていきます。
学年が上がるにつれて、なぜ仲間からほめられると嬉しい方へシフトしていくのかというと
「子どもは正直でストレートだから」です。
子ども同士はほめることが目的になっていません。
ナイスプレーだけに純粋に「ナイス」すごいプレーだけに「すげー!」と声を上げます。
共同作業の結果としてゴールを一緒に喜んでくれたりもします。
子どもの一ファンとして声をかける
子どもの心の成長、技術の成長とともに、子どもの反応に変化が現れるのは当然で、
家族からすると少し寂しい気持ちもあるかもしれませんが、我が子の成長の証拠と
とらえることができると、少し心に余裕ができるかもしれません。
高学年にもなると、プレーの細かい良し悪しは分かりにくくなってくると思いますので
そんな時には、子どもの一ファンとして、良かったと心から感じたプレーに
「ナイス!」と声をかけるだけで、子どもは十分嬉しいと思います。
ちょっと我が子は当てはまらないなという方、ご相談はいつでもお受けできますので
お気軽にお声がけください。
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