こんにちは!
名古屋オーシャンズフットサルスクール桑名校の永谷コーチです。
今回は『判断』と『決断』についてです。
判断と決断の違いはわかりますか?
どちらも「決めること」ですが、違いがあります。
まず『判断』には裏付けされた情報が必要です。
過去から現在の情報を分析して導き出す答えです。
物事を正確に捉え、評価する能力これを判断力といいます。
それに対し『決断』は自分の意志をはっきり決める事で行動が伴います。
判断は過去〜現在であるが、決断は現在〜未来に向かっている。
簡単にまとめると『判断』は情報を認識して、分析して整理すること。
『決断』は意志決定し,その後行動をおこすこと。
フットサル、サッカーは常に『判断』と『決断』を迫られているスポーツだと言えます。
それもかなり早いスピードで連続して試合開始から試合終了までの間です。
考えただけで疲れてしまいそうです。
どちらが欠けても良いプレーには繋がりません。
具体的には試合中、状況把握ができ、良い判断ができても決断力がない為、意思決定が遅れプレーが遅くなり、ミスする。
または決断力があり意思決定は早くプレーは早いが判断力に欠ける為、良いプレーが選べずミスに繋がる。
どちらもできて初めて良いプレーになります。
まずは『判断』。
これを養うには情報が不可欠です。
そしてフットサル、サッカーにおいては1秒で状況は変わるので常に新しい情報を視覚から収集しなくてはならないのです。
ポジショニング、体の向き、首を振って常に情報収集が必要です。
これができればできるほど考える材料が増え、状況を正しく把握ができ、それが判断に繋がります。
そして『決断』
この決断には行動が必ず伴います。
決断→実行
決断によって意志決定し、それを行動として実行します。
決断力が弱いと意思決定が遅れて行動が遅れます。
プレーの失敗【ミス】といってもこのミスには判断によるミスなのか、決断によるミスなのか、そもそも技術的なミスなのかでその選手に対するアプローチも変えていく必要があります。
『決断』と『判断』の違いを理解し、どちらも磨いていくことで良い結果に繋がっていきます。
たくさんチャレンジし『判断による決断』を数多く経験し、高めていくことが成長する鍵となります。
少し話がそれますが、学校教育の場は『判断』を高める機会が多いと思います。
知識、情報を取り入れ判断をする。
その能力を磨き上げる場。
私個人の考え方ですが『決断』をする場面は少ないという印象です。
自分に置き換えてもそうでした。
『決断』する場面は学外の方が圧倒的に多いと思います。
そしてこの『決断力』は経験しなければ身につかないと私は思います。
そういう意味でも『決断』をする機会が非常に少ない環境にある現在、子どもの『決断力』を養えるスポーツは色んな意味で非常に大切だと思います。
しかし、その決断を鍛えることのできるスポーツの場面でもそれを削いでしまう悲しい話も耳にします。
試合で判断、決断したプレーに対して怒られる。
「こうしろ!」「今のはこうだ!」なんて声も聞いたり、監督の顔色ばかり伺って子どもがプレーしていたら注意が必要です。
『決断力』どころか『判断力』すら養えません。
オーシャンズスクールでは今後『決断力』を養う為の交流戦の企画なんかにもチャレンジしていきたいなと思います。
プレーに関する指示はなしでとりあえず自分で思ったプレーをおもいっきりやってみる。
そういった環境は勝利よりも育成を重視するスクールでなければできない環境づくりかもしれません。
ご期待ください!