こんにちは!
豊田校の鷲野です。
▶︎▶︎ “指導”じゃなく“対話”から始めたい
最近、僕自身が“指導を受ける側”になる機会がありました。
フットサルやサッカーとは関係なく、別の学びの場だったのですが、
そこで改めて「指導って何だろう?」と深く考える出来事がありました。
1. 「教える」と「伝える」は違う
その講座は午前と午後で指導者が入れ替わる形でカリキュラムが進んだのですが、
午前中はとても穏やかで柔らかい雰囲気の指導者の方でした。
受講者のほとんどがなんとなく緊張している中だったので、
丁寧に教えてくれて最初の講習としては良い時間でした。
ところが午後になると、指導者の方が替わり、一気に空気が変わりました。
高圧的な雰囲気で、説明は最小限、質問にも「テキストに書いてあります」
「さっき説明しましたよね」と冷たく返されることが多く、
受講者の反応や理解にほとんど関心がないように感じました。
ただやるべきカリキュラムを“こなしている”という印象でした。
2. 対話があるだけで、空気が変わる
ところが、翌日以降の指導者の方々はまったく違いました。
「〜はもう教わってますか?」「〜って聞いてますか?」と、
こちらの状況を確認するところから始まり、足りない部分は丁寧に補ってくれる。
自然と質問もしやすくなるし、
不思議なことに、そういう対話のある時間だと、
周囲の受講者の表情や空気も柔らかくなっていくんです。
僕自身も安心して学べたし、なによりその時間がすごく楽しかった。
同じ内容でも、伝え方ひとつでこんなにも受け取り方が変わるんだと感じました。
3. 僕が子どもたちと関わる時に、大切にしたいこと
この経験を通して、僕は改めて思いました。
子どもたちに何かを教える前に、「どんなふうに届けるか」を大切にしたい。
「こうやってやってみよう」
「これはどう思った?」
「最近どうなの?」
そんな言葉のやり取り、つまり“対話”の中にこそ、本当の学びや信頼があると思うんです。
うまくいかないときにただ指摘するのではなく、なぜそうなったのかを一緒に考える。
子ども自身が気づけるように、言葉を選びながら関わっていく。
そうやって築かれた関係だからこそ、頑張れるし、
失敗しても楽しんでいけるのだと思います。
4. “心”に届く言葉を選びたい
フットサルの技術ももちろん大切だけど、それ以上に伝えたいのは“心”です。
目の前の子どもがどう感じているのか、どんなことで悩んでいるのか。
そこにちゃんと目を向けていたいし、その子に届く言葉を選んでいきたい。
指導って、“伝える”よりも“寄り添う”ことから始まるのかもしれません。
僕もこれからも、指導者である前に、対話ができる大人でありたいと思っています。