こんにちは!
豊田校の鷲野です。
▶︎▶︎ 子ども達に教えたい “自分で動く力”
最近、「主体性」と「当事者意識」について語られている動画を見ました。
海外ではこの2つが「2大教育目標」だそうです。
実際調べてみると、確かに重要視されているようです。
多様性の中で生きていくと、必ず人とのすれ違いやぶつかり合いが起きます。
そのとき、「誰かのせい」にするのではなく、自分に矢印を向けられること。
自分の力で考えて動いて、課題に向き合っていくこと。
それが「主体性」や「当事者意識」なんだと紹介されていました。
一方で、日本では「子どものために」と大人が先回りして
手を差し伸べすぎる傾向があるため、大人になってもその力が弱いのだそうです。
(動画では、お母さんが朝起こすのもその1つだと言われていました。)
もちろんそれは愛情からくるものですが、
確かに「自分で考えて動く」経験のチャンスが少なくなることも事実かなと思います。
1. 子ども達の“言葉”を引き出す
でも僕は、「日本の教育が悪い」「環境がよくない」とは思っていません。
そもそも自己主張や意思決定の機会が少なかったり、
自信がなかったり、恥ずかしかったり、緊張していたり、
そういう理由で、うまく言葉にできない子が多いだけだと思っています。
だからこそ、スクールではただ「指導する」のではなく、
まずは「対話すること」を大切にしています。
2. 自分で考える習慣と「間違えてもいい」がスタートライン
子どもたちと関わっていると、「指示されたことはできるけど、
自分から動くのはちょっと苦手」という様子に出会うことがあります。
でも、それは「やりたくない」のではなく、
「どう動いていいかわからない」「失敗したらどうしよう」
そんな気持ちが踏み出せない理由だったりします。
だからこそ、スクールでは「こうしてみたら?」
「どうしたら良さそう?」といった声かけを大切にしています。
最初は戸惑っていた子も、少しずつ自分の判断で動けるようになってくる姿を見ると、
時間をかけて育まれるものだと感じます。
小さな問いかけを重ねていくことで、子どもたちが少しずつ自分の気持ちを言葉にして、
意思を持って動けるようになっていく。
そして、選択、挑戦をするたびに、僕は子どもたちに、
「間違えても大丈夫」「挑戦したこと自体がすごいよ」と伝えます。
間違えてもいいという環境と自分で選択するという経験の過程こそが、
主体性を育てる第一歩だと感じています。
3. 矢印を “自分” に向ける練習
ゲームや、ペアやグループでの練習中、
「負けた理由」「ミスの理由」を誰かのせいにしないために問いかけます。
「いまのプレーどうしたら良かった?〇〇は何をしたら良さそうだった?」
例えば「味方がパスくれなかったから」で終わらせず、
「じゃあ自分から声を出してみよう」「先に動いてみよう」と矢印を自分に向けてみる。
小さな行動の変化でも、自分の選択で状況が変わる体験を重ねることで、
“当事者意識”は少しずつ強くなっていくと思います。
4. レッスンで育つ “自分ごと” の力
レッスンでボールを追いかける時間は、
技術だけでなく自分で決めて動く習慣 を身につける時間でもあります。
失点/失敗しても仲間のせいにしない。
成功しても「次はもっとこうしよう」と自分に矢印を向ける。
そんな姿を少しずつ増やしていくことが、
子どもたちが将来 “自分の力で歩いていく” 土台になると信じています。
主体性と当事者意識は、経験なくして身につかないと思います。
けど、 「間違えてもいい」「まず動いてみよう」 の積み重ねが、
きっと子どもたちの大きな力になってくれるはずです。