こんにちは!
豊田校の鷲野です。
▶︎▶︎ブラックホールなコーチの靴?
ある日のレッスン中のふとした会話の中で、
僕の足元を見た年長さんが、
「コーチのくつ、ブラックホールだ!」
僕の靴は、全体が黒で、ちょっとゴツめのデザインで、
「吸い込まれそう」って言われたら、なんとなく納得できる気がします。
そういう年長さんのRくんの靴も黒かったので、笑いながら聞いてみました。
「Rくんの靴もブラックホール?」
「おれのはちがう。むらさき入ってないもん。」
(なるほど!!)
衝撃が走りましたね(笑)
僕が“黒”という大雑把な印象で「同じ色」だと思っていたのに対して、
Rくんにはちゃんと細かいところまで見えていて、
「黒×紫」=ブラックホールっていう発想。
子どもの発想力って本当に自由で、鋭くて、すごいなと思いました。
1. 色の組み合わせで「意味」が生まれる
大人になると、「黒は黒」とか「靴は靴」みたいに、
物事をはっきりさせたがるというか、答えが型に囚われていくんだなと感じました。
でも子どもたちは、その中にある違いを敏感にキャッチして、
自分だけのイメージに変換する力があるんですよね。
Rくんにとっては、単なる色じゃなくて、
「黒と紫の組み合わせ」が“ブラックホール感”を生む。
しかも、それを自然にポンッと口に出せるあたり、
感性の鋭さを感じずにはいられませんでした。
車は道路を走るもの。
けど、昔は空飛ぶ車も考えてたなと思い出しました。
“自由な発想”“遊び心”を忘れてはいけないなと気付かされましたね。
2. フットサルの中にも、こういう視点は生きてくる
つい「正解」に近づけようと指導したくなるけど、
子どもたちの中にはすでに豊かな感性や観察力があって、
それがプレーのひらめきにつながっていくこともあります。
たとえば、「なぜかそこにパスを出した」「なんとなくこっちに走った」。
大人から見ると“理由がないように見える行動”も、
子どもたちの中ではちゃんとイメージが浮かんでいて、
それに従って動いていることもあるんです。
そう思うと、「なんでそう思ったの?」「今なにを見てたの?」って、
子どもたちの感覚に耳を傾けたくなります。
なので僕は、どんな技、フェイントを使っても良いし、
遊び心を持って戦おうという話をしたりしますし、
自分自身もめちゃくちゃ楽しんでいます。
3. 指導より先に、まずは“会話”を楽しむこと
「ブラックホールの靴」の話もそうですが、
レッスン中に生まれるちょっとした会話って、実はすごく大切な時間だなと思っています。
そこには、“その子らしさ”が詰まっているし、
その感覚に触れたとき、
僕も「あぁ、この仕事やっててよかったな」と思える瞬間があるんです。
何気ない一言にハッとさせられることがたくさんあって、
子どもたちはやっぱり、すごいなあって思います。
今日も、どこかで誰かが“ブラックホール”を発見してるかもしれません。
僕もそれに気づけるアンテナを、大切にしていきたいなと思います。