こんにちは!
豊田校の鷲野です。
▶︎▶︎ 「ドリブルしたら取られそうだったから」
ある日、1対1の勝負のメニューで、3年生の子が奮闘していました。
1-3で負けていて、最後の“ラストワンプレー”に感動がありました。
相手と向き合った状態でワンタッチで利き足側に外し、
ツータッチ目で見事にシュート。
ズドンと決まって、僕が「ナイスプレー!ナイスシュート!」と話しかけると、
その子は少し照れたように、
「ドリブルしたら取られそうだったから、すぐ打ったら入った」と教えてくれました。
1. 勝負の中で、“考える”ということ
このプレーが、ただの「たまたまうまくいった」だけじゃなかったことに、
僕はすごく感動しました。
「ドリブルしたら取られそう」
「だからワンタッチで外して、すぐにシュート」
しっかり自分と相手の実力を考えて、
どうしたら一矢報えるのかを考えた結果、導き出したプレー。
ラストワンプレーで、何も考えず無理にでもドリブルして
1点返したいという焦る気持ちも出てくる中で、
“自分が一番得点できる確率の高い選択”を選べたのは、本当にすごいことだと思います。
そこまで自分がドリブルで持ちすぎて取られていたことをちゃんと感じていて、
どうしたら良いかを自分なりに考えていたということですね。
2. 価値のある経験
正直、そこまでの打算はないかもしれません。
打ったら入ったからコースは狙ってないと言っていて、
たったひとつのシュートかもしれないけど、
そこには「観て」「考えて」「判断して」「実行して」「成功した」という、
素晴らしい過程と結果が詰まっていると思います。
その経験は、これからのフットサルでも、日常でも、
きっと本人の中にしっかり残っていくはずです。
勝ち負けだけじゃ測れない価値が、フットサルにはたくさんある。
そのひとつを、また一緒に感じることができて、僕も嬉しい瞬間でした。