こんにちは!
豊田校の鷲野です。
▶︎▶︎ 褒められた理由を“自分で分かる”と、子どもはもっと伸びる
先日、美容院で髪を切ってもらっているときに、
「この人、褒めるのうまいな」と感じたことがありました。
「髪質いいですね」「この形が似合いますね」など、
自然に声をかけてくれるのですが、ただ褒めるだけではありません。
「髪質がこうだから」「頭の形がこうだから似合うんですよ」といった具合に、
“なぜそう思ったのか”という理由までセットで伝えてくれるイメージがあります。
そうやって理由を添えてもらえると、
「なるほど、だから褒めてくれたんだ」と納得できますし、
ちゃんと見てもらえている感覚が残ると思いました。
この感覚は、スクールで子どもたちと関わるときにも、すごく大事だと感じています。
1. 褒めるときは「言葉+理由」のセットにする
スクールでも、「ナイス!」「いいね!」と声をかける場面はたくさんあります。
それだけでももちろん嬉しいのですが、そこにもう一歩だけ踏み込んで、
「なにが、どう良かったのか」を伝えるように意識しています。
例えば、「今のシュート良かったよ!」
→“ボールをしっかり見て最後まで蹴れたからだよ”
「今の守り方いいね!」
→“相手との距離をちゃんと保てていたからだよ”
「判断早かったね!」
→“周りを見てから動き出せていたからだよ”
こうやって理由を添えることで、
子どもたちは「自分のどこが良かったのか」を具体的にイメージできると思います。
2. 理解できると、次のプレーが変わる
「なんとなく褒められた」で終わってしまうと、
次のプレーにどうつなげていいか、子ども自身も分かりづらくなります。
逆に、「さっきはこうできたから良かったんだ」と分かっていれば、
子どもは自分で「じゃあ次もこうしてみよう」と考えながらプレーできます。
理解と納得があることで、“コーチに言われたからやる”から、
“自分で良かったところを伸ばしていく”に変わっていきます。
この差は、時間がたつほどどんどん大きくなっていくと思います。
3. 「できた瞬間」を逃さず、その場で伝える
僕が指導の中で意識しているのは、“できた瞬間に、その理由まで一緒に伝えること”です。
子どもたちの成長は、本当に一瞬の中に現れることが多いです。
その一瞬を見逃さずに、
「今のこういうところ、めちゃくちゃ良かったよ」とその場で伝えるようにしています。
すると、子どもはその場で表情がパッと明るくなって、
次のプレーでも同じように挑戦しようとしてくれます。
その積み重ねが、自信や自己肯定感につながっていくのだと思っています。
4. 「ちゃんと見てくれている」が子どもの力になる
技術的な上達ももちろん大事ですが、それと同じくらい、
「自分はちゃんと見てもらえている」という感覚も大事だと感じています。
褒める言葉に“理由”を添えることは、「あなたのことをちゃんと見ているよ」
「こういうところが素敵だよ」と子どもに伝える時間でもあります。
これからもスクールでは、子どもたち一人ひとりの良いところを見逃さず、
その“理由”までしっかり届けていきたいと思っています。