こんにちは。名古屋オーシャンズ北名古屋校の木村コーチです。
早速ですが昨日のU-10、U-12クラスでは「オフ・ザ・ボールの1対1」にフォーカスして練習しました。
オフ・ザ・ボールとはボールを持っていない時と言う意味です。
サッカー日本代表のハリルホジッチ監督も言っていましたが、サッカーはボールを持っていない時間の方が長いんです。
90分を22人で割ると4分程度さらにプレーイングタイム(実際プレーしている時間)で考えると2分程度になるそうです。
90分のうち88分はボールを持っていない状態でプレーしていることになります。その時間の中には守備の時間も含まれます。
フットサルはサッカーほどではないとは思いますが、それでもボールを持っていない時の動きは非常に重要です。スペースが少ない分、パスを受ける前に少しでも有利な状況を作る必要があります。
昨日の練習ではオフ・ザ・ボールの状態からいかにいい状態でパスを受けるか?(または受けさせないか)を練習しました。そのためには自分のマークと”駆け引き”をする必要があります。
これがなかなか難しいんです。普段から練習していないと身につきません。
「技術は悪くないはずなのに試合になると力を発揮できないタイプ」の選手は、ボールを持っていない状態での駆け引きが出来ていないことが多いです。
駆け引きをするためにはまずディフェンスの嫌なことをする必要があります。そしてディフェンスが今何を考えているのかを予測しながら動く必要があります。
ディフェンスの選手が嫌なこととは「裏のスペースでパスを受けられること」です。なのでオフェンスはまずは裏を狙います(状況にもよりますが)。
ディフェンスがしっかりついてきたら今度は元いたスペースが空くはずです。
逆にディフェンスがついてこなかったらそのまま裏のスペースで受けることができます。
このように自分がアクションを起こすことでディフェンスを動かすことができます。
ディフェンスもオフェンスの狙いを予測しながら守る必要があります。
これが”駆け引き”です。
上記のような駆け引きができるとオフェンスは自分に有利な状況でパスを受けることができるようになりますし、ディフェンスは簡単にやられてしまうシーンが格段に減ります。
普段から意識して練習していないとボールを持っときの駆け引きはなかなか身につきません。習慣化されるまで繰り返し練習する必要があるからです。
昨日もそうですがオフ・ザ・ボールの1対1をテーマに練習すると生徒たちはすごく疲れます。同じルールの練習(例えば2対2など)をしても常に駆け引きをすると頭も体も休む間がなくしんどいのです。
もっと上達してくれば、頭はフル稼働して動きはメリハリをつけてプレーすることもできるようになるため、無駄に体力を消費することもなくなりますが、最初はとても疲れます。
昨日の練習もかなりハードでしたが、終わった後は満足気な表情でした。「いい練習ができた」という実感があるのだと思います。
これからも1分1秒を無駄にせずに内容の濃い練習をしていきます。これからもよろしくお願い致します!
https://youtu.be/0ktTtacPsKY