こんにちは。
名古屋オーシャンズフットサルスクール豊田・北名古屋・NAS大高校担当の木村コーチです。
豊田・北名古屋・NAS大高校では、年間トレーニング計画の元にトレーニングしています。
計画の通り、今月の豊田・NAS大高校の低学年クラスと北名古屋校のU-8,10クラスのトレーニングテーマは『1対1の突破』でした。
1対1でディフェンスを突破するためには、ドリブルのスキルが非常に重要です。
ドリブルのスキルと言っても色々あります。フェイントなどもその一つですが、私が一番大切にしているのは『タッチの正確さ』です。
特に低学年のうちは、スムーズに方向転換が出来ることが一番重要だと考えています。
インサイド、アウトサイド、足の裏を左右両足上手に使って、色々な方向にスムーズに方向転換が出来るように、毎回ドリブル練習をしています。
例えば月のテーマが「シュート技術の習得」や「止める・蹴るの技術習得」「1対1のキープ」だとしても必ずそのテーマに即したドリブル練習を入れています。
まずはボールを自由に操れるようになることが、最優先課題です。
それともう一つ重視していることがあります。
それは『ルックアップ』です。
『ルックアップ』とは、目線を上げて周りを見ながらドリブルすることを言います。
これが出来ていないとディフェンスとの距離感がわからないため、1対1の突破も上手くできませんし、パスをした方が効果的な局面でも味方が見えていないため、プレーの選択肢がとても狭くなっていまいます。
豊田・北名古屋・NAS大高校では、この『ルックアップ』を低学年のうちから徹底して指導しています。
昨年、北名古屋校のU-8クラス(小学1,2年生)を体験された保護者の方から
「1,2年生なのになんでこんなにパスが回せるんですか?」
とご質問頂いたことがありましたが、この年代のクラスでパスを回す練習はほとんどしたことがありません。
普通3年生ぐらいまでは、ボールに敵も味方も集まってくる「団子サッカー」になることが多いようです。
上記のご質問を頂いた方も普段のサッカーチームでは、みんな固まって上手な子がずっとドリブルしていると言っておられました。
ですが、北名古屋校の1,2年生の生徒たちはルックアップが身についているため、味方が良いポジションにいるのを自然に見つけてパスすることが出来ます。
もちろんボールを持っていない選手が、パスを受けれるポジションにいることも重要です。
当然ですが、コーチが強制的にパスを出させているわけではありません。
「良い判断が出来るように、しっかり周りを見た上でプレーしよう」とは常に言っていますが、「今の場面ではパスした方が良いよね」とか「なんでパスしないの!?」というような声かけはしていません。
それは子どもの判断を『奪う悪い声掛け』だからです。
あくまで判断するのはプレーしている生徒自身であり、例え結果的にその判断が失敗になってしまったとしても、自分で判断し続けばいずれ判断力は身についてきます。
でも周りを見ずに「とりあえずドリブル」というプレーには、しっかりと注意します。
そういうプレーがあった時は、一度プレーを止めて
「今ドリブルしたけど、反対にフリーの味方がいるのは知っていた?」
「ディフェンスはどこにいた?味方の位置はわかっていた?」と質問します。
ここで「わかっていたけど、ドリブルで突破できると思った」と答えれば「わかっていたならOKだよ!」と言いますし、「わかっていなかった」と答えれば「それでは良い判断は出来ないよね」と話し、具体的にどうしていれば周りを見ることが出来ていたかを指導します。
このように普段から『見る→考える→判断する』ことが習慣化できていると、自然にサッカーっぽい(フットサルっぽい)動きが出来るようになります。
ドリブル中の姿勢や目線の置き方を教えることで、自然に良いパスが出せるようになるところが、サッカー・フットサルの奥深さであり、指導していて”楽しい”と感じる部分でもあります。
学年が上がっていくと『ルックアップ』だけでなく、ボールを持っていない時に周りを見ておく『ルックアラウンド』も重要になってきます。
ボールしか見ないでドルブルする癖が一度ついてしまうとそこから、ルックアップをマスターするのは、時間が掛かってしまいます。
なるべく早い年代から周りを見ながらドリブルする習慣をつけた方が、その子のサッカー選手・フットサル選手としての可能性を広げてくれると思います。
このようにオーシャンズスクールではサッカー・フットサルに共通して重要な『テクニック』と『判断力』を重視し、指導しています。
共感いただける方は是非一度、ご体験ください!