こんにちは。この前映画館でズートピア見てきた大島コーチです。
さて、本題です。
フットボール(サッカー・フットサル共通)についてのお話しです。
ここではフィジカルエリートを体格、スピード、高さを生かしたプレーをできる選手としています。
サッカーはフィジカル要素のスピード、パワー、高さが非常に重要です。
それはセレクションなど選手選考にも関わってきます。
ジュニアは人間としてもまだまだ成長過程ですので、大人のように戦術でスピード、パワー、高さの差を補うことがほぼ無理です。
なのでフィジカル要素がある子が突出しやすいです。しかしジュニア年代のフィジカル要素は相対的な(相手との比較)ものであって、大人になったら変化している可能性が高く絶対的な力ではありません。
なので普遍的な力である「基礎技術の習得」が将来を豊かにする絶対的力なのです。
私の担当している岩倉校のコートはフットサルコートの中でも特に狭いのでスピードだけでは抜けなくなります。
サッカーでスピードのある選手は広大なスペースに逃げる攻撃でなんとかなってしまう瞬間もあります。
フットサルは少スペースでできることを探す問題解決型のプレーが必要になり、サッカーの時のドリブルをしたらボールがラインから出たり、シュートが入りにくいところまで行き過ぎてしまうことが多々あります。
走力勝負できないフットサルはプレースピード、シンキングスピードが上がる環境なのです。頭脳は大人になっても変わらない普遍的・絶対的力になってくれるはずです。
パワー勝負も子供の筋力では元々ある差だけです。子供の筋力がないのは成長で背が伸びるのを阻害する筋肉の硬さ・強さを年齢的に備えていないためです。
またフットサルはヘディングを競り合う「高さ勝負」もほとんどありません。
ゴールキーパーからのクリアランスがハーフラインを越えてはいけないジュニアルールがあることも足元でのパスワークを現象として起こさせています。
ボールがあまり弾まないのでヘディングも弱くなるしロングボールを蹴ることも難しくサッカーほど”高さ”の効力がありません。ボールが弾まないことはトラップが容易になり、視野の確保などを阻害する要因が少ないので、戦術を遂行しやすくなります。
いいことばかりですが、ほんの少し欠点もあります。
サッカーのボールを遠くまで飛ばす蹴り方がフットサルではないのでロングボールを蹴るための筋力が維持しにくい点です。(自主練習でカバーできますが。)
サッカーは広いのでプレッシャーが来るまでの時間があるポジションもあり大きいフォームでロングボールを思い切り蹴れる瞬間もありますが、フットサルは少スペースでモーションを小さく素早く蹴ることをします。素早く蹴ることはサッカーのゴール前でのプレーの仕方に通じていますので捉え方によっては優れた点です。
フィジカル面に話を戻しますとサッカーやフットサル界ではゴールデンエイジという10〜12歳に神経が発達する時期に身体操作を身につけておくと将来の伸びしろを広げられると知られています。
俗に天性と呼ばれる才能的な身のこなしなどの自然な動作ができることはこの時期にどれだけ様々な動作を習得し無意識にできてしまうレベルに到達したかと私は考えています。
財産を蓄えられる時期にフィジカル要素に頼り切ってばかりでなく、身体操作や習慣的に身につけておきたいプレーが多く体得できるフットサルをしてもっと欲張ってみてはいかがでしょうか?
大府校ページに戻る>>>コチラをクリック
岩倉校のページ>>>こちらをクリック