こんにちは。
名古屋オーシャンズフットサルスクールの岡野です。
オーシャンズスクールでは毎年夏休みに「フットサルサマーキャンプ」を実施しています。
サマーキャンプでは、親元を離れ2泊3日の生活を送り、普段練習を共にしている四日市校の生徒以外の他校の生徒も参加し、交流戦や共同生活の中でフットサルだけでなく、生活面において様々な「気づき」を得て精神的にも成長するチャンスが満載です。
今回は四日市校からも多数生徒が参加し、指導員12名が子ども達の集団行動をサポートしました。
キャンプでは、
「個人の能力を試し合う1vs1リーグ戦」
「スクール校毎で戦う対抗戦」
「様々な子とチームを組み、他者との関わり方を学んで戦うオーシャンズリーグ戦」
「仲間との関わりを学ぶライフスキルラーニング」
その他「キャンプファイヤー」や「みず遊び」「カヌー体験」等フットサル以外のレクレーションイベントも充実しています。
そんな子ども達にとって楽しい楽しいキャンプの中で、
私が楽しみにしている事は、
濃厚な2泊3日のキャンプで、「子ども達が成長する瞬間」です。
今回の合宿では私は低学年をメインに引率しました。
低年代の子は初めてのお泊まりで、フットサルをするにも朝の着替えや用具の準備、集合場所への移動の他、日常生活の中でご飯の準備や後片付け、布団準備など、全て子ども達自身で行うため、とにかく時間がかかります。
(もちろんコーチ達がサポートし、時間に間に合わせて「できた!」と自分でできることを認識できるようにします。)
2泊3日で1日目はまだまだ楽しい気持ちが先行し、色々準備をする時間でもお友だちとのおしゃべりに熱中してしまう子が多いです。
初日はとにかくコーチのアシスト無しにできません。
2日目の朝も同じくです。
しかし2日目夜にもなってくると、だんだんと変化が見えてきます。
「きのうと同じー!」と、経験が活き、自分は何をするのか、分かって動けるようになってきます。
前日は手取り足取り・・・お布団引いてもそのあと大暴れで台無し・・・なんてこともあったのに、2日目は大人しく過ごしていました。
準備したものをまた散らかしたら面倒になる事を学んだのでしょう。
これはフットサルの試合においても言えます。
例えば、スクール校対抗戦とオーシャンズリーグでは勝ちたい気持ちがはやります。
しかし試合では勝ちたい熱い気持ちだけでなく、冷静に状況を判断する落ち着きも必要です。
失点したり、負けたとき、チームメイトを否定する言葉を言ってしまう子もいます。
(なにやってんだー、など)
ここで大切な事は、言われた子はどう感じるか?その後のプレーへの影響は?
ここでとあるS君の話しです。
合宿2日目、オーシャンズリーグで序盤の試合に負け、チームメイトにおまえのせいで負けた!と言っているのをみかけた時の話しです。
————
嫌な言葉を言われると傷つくよね。
傷ついてる時って最高のプレーって出来る?
(できない、、、)
そうだよね。試合に勝ちたいなら嫌な言葉言ったらダメだよね。
(うん、、、)
そしたらどんな言葉をかけたらいいのかな?
(、、、、、どんまい、とか、取り返そー!とか?)
そうそう!
———–
このS君は1日目にも試合で負け、チームメイトに思わずひどい事を言ってしまっていました。結果、その後の試合でも負けチームは優勝できませんでした。
2日目のオーシャンリーグはがんばるぞ!と張り切っていました、、気持ちとはうらはらに上手くいかずだったんですね。
しかし1日目失敗しいていたからこそ、2日目に「気づく」ことができたのだと思います。
その後は、「どんまい!」「ないす!」「やったー!」と、試合で起きる全ての状況に明るい声かけをする様になりだんだんとチームも勝てる様になってきました。
チームメイトへの声かけを学んだこのSくんは、ゴールを決めれた時も周りの子に
「きみががんばって走ってくれたおかげだ!」
と声をかけるようになっていました。
あの1日目のS君がこんな思いやり100%の言葉をかけれるようになるなんて、、、
たくさんの試合と色々な人との関わりを経験したからこそ成長したのだと思います。
こんな成長の場面に立ち会えて嬉しいです。コーチしていて良かったー!と改めて思います。
今回の合宿の私の中のMVPは、このS君です。
他の子も、各コーチから様々な成長を見せてくれたと聞いています。
帰宅して10日が経ち、キャンプ中は大きな変化が見られなくてもいつものスクールでは
「お?積極的になった?」
と感じた子もいます。
何事もまずはやってみて、失敗したとしても「気づき」を得る事が大切としみじみ思うキャンプでした。
次のウィンターキャンプではどのような成長に出会えるか楽しみです。
岡野コーチ.