こんにちは。四日市校の杉村です。
ボールを運ぶ(ドリブル)というのはサッカー・フットサルをする上で最初に習得すべき基本的スキルだと思います。
しかし「名古屋オーシャンズフットサルスクール」ではその次の段階を見据えて指導しております。つまり周りが見えるようになること。
その段階にうまくつなげるにはもちろんトレーニングでその環境を作ることが大切ですが、周りの大人のアプローチとしては「パスだせ!」「ボールを離せ!」などの押しつけより、もっといい方法があります。
それは「その気にさせる」ことです。
ドリブルが大好きな子供がいるとしましよう。ボールしか見ることができずに真下を向いた姿勢になってしまっています。
自分がかっこよくドリブルで相手を抜き活躍する、自分の力をアピールする、誇示するという気持ちでドリブルが得意な選手はどんどんドリブルをするでしょう。それ自体は子供の成長段階として自然ですし子供の考え方は自分中心の度合いが強いものです。
周りの大人が言いたいことをぐっと我慢して、あるとき味方にパスを出した時そのなかなかない場面をしっかりと見逃さずに「おっ、見えてる(周りが)ねぇ〜」「◯◯はパスもできるんだねぇ」というアプローチをすると子供はその気になります。
そこから自分の知らない「新しい世界」を知ってゲーム全体(全体でなくとも他人との関わり)を捉えることができたら大人の入り口に入ることになります。
強制することはある意味、言う側にとっては簡単です。起きた現象に対してあまり考えずに言い放てばいいからです。
でも少し視点を変えてみましょう。
強制されるより「俺ってできるかも」と思ってその世界に入った方がその後の伸び率が違うのではないのでしょうか?
逆も然りです。
ドリブルに自信がなく状況に関係なくパスばかり考えている子供。
ある時ドリブル突破を選択したときは成功、失敗を問わずきちんとあとで「チャレンジしていたね!」とフィードバックしてあげましょう。
少しずつ自信を積み重ねて、チャレンジする回数が増えていきます。
大切なポイントは周りの大人の「観察力」と「アプローチの視点」です。
周りの大人とはコーチだけではありません。
お父さんやお母さんの認めてくれる言葉で、子供はどんどん伸びます。