こんにちは大島コーチです。朝晩寒くなってきましたね。
そろそろ気を抜くと風邪ひきそうですね。うたた寝厳禁ですよ~。
さて、今回の題名「勝負という真剣な遊び」。
先日の日本代表の欧州遠征はいい相手と対戦出来てよかったですね。
フランスはカウンターを喰らう前のコーナーキックでもう1人守備に残っていたらあんな結果にはならなかっただろうに、格下相手に油断という隙がありました。
ブラジルは本当にサッカーのコツを簡単に見せてくれる凄い選手ばかりでした。
日本は見たことのないようなプレーをする選手のいる国に弱いですね。南米のチームだったら何度か対戦している分、大敗はしない試合運びを心得ていることでしょう。
ブラジルの強さの秘密を今回大島コーチの珍しい経験を絡めて書きたいと思います。
僕は指導を受けたことがほぼないので、自分にとっての先生はサッカー教本でした。
特に基本のキックを参考にして色んなキックを試していた記憶があります。
余談ですが昔の本はルール説明が旧ルールで、その古さに笑ってしまいますし、載っている写真もウエアがぴちぴちの短パンでかっこ悪いし(笑)。
少し話それましたが、本を見るだけだったらコーチにはなってなかったです。
運がよかったのは自由にやれて自分で気づけたことと、勝敗がはっきりするルールで試合をして遊んでいたことでした。
時間を計る物もないし、仲間の中で自然と10点先取のルールが定着し白熱しました。
公園だったので狭くてフットサルと同じ感じでプレーもしていました。
このルールは点を取らないと終わらないし、守って逃げ切るような消極的なプレーでは勝てないんです。
気づけば1試合1時間を越えることもしばしば。
同じ仲間でやっていて月日が経つと同じフェイントが通用しなくなって、状況に合わせたプレーを選んで相手と駆け引きすることが必要になって覚えられたこと、そういったフットボールの本質を知れました。
これはレベルが高いとか低いとか関係ないフットボールそのものの仕組みを知ったことがとても大きかったです。
そんな自然な形のサッカーはブラジルにももちろんあります。
ルールは地域が変わってもほとんど同じそうで、2点先取勝ち残りで、勝負がつくと待っていた人たちは敗退チームも含めて人選して試合をする。
審判がいないので反則は自己申告、誰が見てもファールじゃないのに自己申告するとやじられる。
勝たないと遊べない、上手くないとチームに呼んでもらえないシビアな環境、そして勝負が遊びの文化があるそうです。
大人子供も混ざって、中にはお腹が出てるけどむちゃくちゃ上手いおじさんもいる。
そんな環境で育ったらお手本だらけですよね。強いわけです。
僕は普段のスクールではたまに1点勝ち残りマッチを行います。
試合と練習のプレッシャーが違ってしまっていては試合で生きるスキルは身につきません。
本気にさせる場を作ってあげると子供たちのプレーも自然と勝つものになっていきます。
負けたら完全に後がないわけではないですが負けたらプレーできないという適度なプレッシャーがまた程よいチャレンジを発生させます。
やる気満々の子供たちはかわいくて仕方ないです。
「ボールを蹴ることはこんなに楽しい事なんだぜ!」って教えてあげることも得意であり使命だと思っています。