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こんにちは。名古屋オーシャンズフットサルスクール大府校コーチの木村です。
先日低学年の子供達に「好きなサッカー選手誰?」と質問してみました。
答えは予想通りメッシ、ネイマール、アザールなどのドリブルが上手い選手の名前が多かったです。
やっぱり子供達に人気なのは、ドリブルが上手くて点が取れる選手ですよね。
サッカーやフットサルを深く知っていくと色々な魅力があって、好きな選手も変わっていったりしますが、小学生年代に人気なのはドリブラーであることは普遍的なのかな?と思っています。
もちろん持って生まれた才能がありますし、全員がドリブラーを目指す必要はありません。
しかし現代のサッカーでは、CBが持ち運ぶことで数的優位を創り出すことは当たり前に行われています。フットサルは言わずもがなです。
ドリブラーになる必要はなくても、全員が必要に応じてドリブルが出来ることが求められる時代に来ていると思います。
大府校では2つのドリブル専門クラスで、日々ドリブルを指導しています。
ドリブルの指導理論や考え方を少しご紹介したいと思います。
□誰でもドリブルは上手くなれるのか??
なれます。
これは断言できます。
「ドリブルは持って生まれた才能」という考え方もいらっしゃいますし、以前の私も同じように考えていましたが、今ではそのような考えは全くありません。
しかし、闇雲にボールタッチを練習してドリブルが上手くなるか?と聞かれたら、それはおそらくNOだと思います。
きちんとした理論に基づいて技術やドリブル戦術を積み上げていくことが大切だと思っています。
闇雲に努力して上に行けるのは、一部の才能のある子だけです。
□まずは何から練習する??
大府校のドリブルクラスでは、ほぼ毎回フィジカルトレーニングから練習が始まります。
スムーズにそして速く体を動かすことは、ドリブラーにとって必須のスキルです。
ポイントは”スムーズに”という部分です。
自分の体の動かし方を知らない子供は多いです。
頭の位置や軸足の向きや姿勢を身につけると、動きはとたんにスムーズになります。
そしてそれが習慣になるまでトレーニングを積むことが大切です。
そしてその体の動かし方の延長にドリブルが存在すると考えています。
だからこそまずは体の動かし方からトレーニングしています。
□派手なフェイントも教えてくれる??
教えません。
というよりも教えれません。
そういったことを学びたいのであれば、フリースタイルのスクールに通われることをお勧めします。
もちろんたまにヒールリフトやシャペウというような派手目の技を教えることもありますが、基本的には実用性の高いスキルを身につけてもらえるように指導しています。
なぜなら1試合の中でヒールリフトをやる回数よりもアウトサイドで切り返す回数の方が断然多いからです。
もちろん派手な技を否定するつもりはありません。
そういうのが好きな子はどんどん練習すればいいと思います。
実用性の高い技の1つにアウトサイドでのボールタッチがあります。
シンプルにアウトサイドタッチだけでかわすこともできますし、シザーズやボディフェイントなど、最終的にアウトサイドタッチでかわすフェイントはたくさんあります。
ページトップに貼り付けたInstagramの投稿でも解説していますが、スムーズでキレのあるアウトサイドタッチをするためには、軸足のつま先と膝の向きが重要です。
姿勢や頭の位置も重要になってきます。
こういったポイントを試合の中で意識するのは無理です。
試合中はもっと他に考えるべきことがたくさんあります。
だからこそ無意識で出来るようになるまで、意識してトレーニングを続けることが大切です。
良い習慣を持たせることが練習の目的です。
反対に悪い習慣が身につくような練習は極力避けるべきです。
□悪い習慣が身につく練習とは??
『頑張って練習しているのにマイナスになる…』
こんなに悲しいことってないですよね。
しかし現実にはこのようなことは起こっています。
特に最近の子供達はYouTubeなどで動画を観て、技を真似する機会が多いからこそ増えている問題です。
悪い習慣が身につく練習(自主練)をしないために注意してもらいたいことは『姿勢』です。
自主練を頑張っているけど、試合になると活躍できないというようなお子様にありがちなのは、姿勢が良くなくて目線が下がってしまい、ボールしか見れない状態でドリブルしているパターンです。
試合中はドリブルしながらDFや味方を観ないといけません。
極力ボールは観ない方が良いくらいです。
動画を観て真似するのであれば、その選手の姿勢から真似して、なりきって練習してみるのが良いと思います。
例えばネイマール選手などは、本当に良い姿勢でいつもドリブルしています。
是非参考にしてみてください。
□どうすればDFを抜けるようになる??
ドリブルクラスに通ってくれる生徒のほとんどは、数ヶ月(早い子は数週間)で「DFが抜けるようになった!」という報告をくれます。
「あれだけ頑張って自主練しても無理だったのに、オーシャンズスクールに通い始めてすぐに抜けるようになってビックリした!」というお父様、お母様からの声も頂いています。
1対1でDFを突破できるようになるためにはいくつか成長のプロセスがあると思っています。
①体をスムーズに動かせるようになる
②インサイドやアウトサイド、足の裏を使った『かわすためのボールタッチ』が上手くなる
③DFの左右のスペースに仕掛けていくドリブルの基本戦術が出来るようになる
④フェイントでわざとDFを動かすことができるようになる
3年生以下であれば①と②が身につくと上記のような感想を頂くようになります。
4年生以上であればDFのスキルも上がってくるので③ができるようになる必要が出てきます。
④が出来るとレベルの高い相手に対してもかなりの確率で突破できるようになります。
□試合の中でのドリブルの生かし方??
今まではわかりやすさを優先して『DFを突破するためのドリブル』について書いてきました。
ですが試合の中で使うドリブルは色々な目的があり、それによって必要なスキルも変わってきます。
・突破のためのドリブル
・時間を作るためのドリブル
・DFを引きつけるためのドリブル
・味方をフリーにするためのドリブル
・シュートのためのドリブル
・パスラインを作るためのドリブル
など。
『味方をフリーにするためのドリブル』でいうとフットサルにはディバイドという戦術があります。
DFとDFの間に割って入るようなドリブルをすることで、DFを2人ひきつけて味方をフリーにする戦術です。
このように状況に応じてドリブルを使い分けることが試合では重要です。
ドリブルクラスの紅白戦で、めちゃくちゃパスが回ることがあります。
それはそれで全然OKだと考えていて、DFをひきつけるのもドリブルの大切な使い方の1つだと思っています。
その上でドリブル能力が高くなってくれば、自然に『ドリブルで突破する』という選択をする場面は増えてきます。
□ドリブルクラスに通う副産物
いつもドリブルクラスの生徒たちには「このクラスに通っていて1対1のDFが上手くならないことはありえないよ」と言っています。
真剣にDFをしていれば、1対1のDFも必ず伸びてきます。
DFのポイントなども合わせて指導しています。
それはDFのレベルが上がらなければ、ドリブルの技術も高まらないからです。
またドリブルに自信がもてれば、周りを観る余裕が生まれます。
まだDFが警戒して2人で守ってくることもあるかもしれません。
そうなると上記のようにパスを選択することも増えてくるでしょう。
それもある意味ドリブルクラスの副産物と言えるかもしれません。
しかし、ドリブルクラスはあくまでドリブルクラスなので戦術的なことをしっかり身につけたければ他のクラスにも併用して通うことをお勧めしています。
□『ドリブルクラス』+『通常クラス』の組み合わせ
ドリブルクラスからたくさんの生徒が、周りが驚くほど成長しています。
オーシャンズスクールの選抜チームにもたくさんの生徒がドリブルクラスから合格しています。
彼らの共通点は『ドリブルクラス』+『通常クラス』の週2回通ってくれていることです。
私個人といたしましても『ドリブルクラス』と『通常クラス』の週2回通ってくれれば、化けるように成長させてあげれる自信があります。
最後まで読んで頂きまして誠にありがとうございます。
大府校では毎週火曜日17:55〜18:55に『ドリブル強化クラス』、毎週木曜日17:55〜18:55に『ドリブルベーシッククラス』を開講いたしております。
興味がある方は是非、一度ご体験ください。
春休みの短期教室でもドリブル専門のクラスも設けました。
まだ定員に空きはありますので、是非ご参加ください。
通常スクールへの体験もお待ちいたしております。