NAS大高校、みなと校担当の廣瀬です。
実は今、自動車の中型限定解除の教習を受けています。
私の世代は、普通自動車免許を取得すると8t以下の中型車が運転できる資格が
一緒に付いてきたのですが、その限定条件を解除するための教習です。
当然、当時中型車を運転して取得したわけではないので、いわゆる中型トラックというものを
生まれて初めて運転していて、毎回四苦八苦しています。
と、同時に、指導について大切なことを改めて思い出しました。
未経験のことを新しく覚えること
例えば、初めてインサイドキックやインステップキックを上手に蹴れた日のことなど
思い出せる大人(経験者)は少ないでしょう。当たり前のように無意識の内に使いこなせるように
なったら、それができなかった時の記憶や当時の気持ちを忘れてしまいます。
しかし、今、教習所に通う私がそうであるように、できない時には必死です。
さらに言うと、頭で内輪差と外輪差など大きな車両を扱う際の「理屈」は理解していても
実際に、それを運転に活かせるようになるためには、実際にやってみて失敗して、なぜ失敗したのか
自分で考えたり、教官のアドバイスを活かして、またやってみる。その繰り返しです。
説明を聞いただけではできません。(できる人もいるかもしれませんが)
一から新しいことを覚えるという経験をしたことで、今スクールに通ってくれている生徒たちの気持ちと
ふとシンクロしたような気になりました。
「それ言ったじゃん」は無し
同じく、指導者としての自分には、「口で説明して終わり」にならないようにしないとなと、
改めて釘を刺したいと思います。
「言葉」は物事を理解するためにとても大切なことですし、ボードや映像などを使用して
視覚的に説明することも多いですが、そこまではあくまでも生徒たちの頭で理解したにすぎません。
その知識を踏まえて、実際にやってみたら、細かいポイントをたくさん押さえないと成功しないことが
普通です。
良く無いとわかっていても、たまに生徒に対して「それ言ったじゃん」という言葉が口に出てしまい
そうな時が正直あります。
ですが、人が何か新しく覚えるということは
「できない」→「(知識を得たりして)意識してできる」→「無意識でもできる」という段階を踏んで
いきます。その段階の合間には、たくさんのトライ&エラー(ラーン:学び)が必要です。
指導者として、いつもそれを忘れないようにしようと思います。