こんにちは!
豊田校の鷲野です。
▶︎▶︎ 自信に満ちた「あれすごかったよね」
ある日のレッスンで、1対1の鬼ごっこをしながらドリブルをするというメニューを行いました。
鬼役と逃げ役が1対1で対峙する中、ボールを持ちながら逃げ切るのは、
思っている以上に難しいんです。
そんな中、見事なボールさばきと周囲の状況を捉える判断力で、
華麗に逃げ切って勝利した2年生の男の子がいました。
レッスンが終わったあと、僕のところに寄ってきて、
「あれすごかったよね!」と言いに来ました。
それは「すごかった?」という確認ではなく、
「僕、すごかったでしょ」と確信をもって伝えてくるような、そんな言葉でした。
1. 自分で認められるってすごいこと
その時の彼の表情は、自信に満ちていて、キラキラと輝いていました。
「この子、自分のことをちゃんと認めてあげられてるな」
僕はそう感じて、すごく嬉しかったです。
実はその子は少し前まで“自分との向き合い方”に悩んでいた子でした。
できなかった時には悔しさが爆発して、思わず怒れてしまったり、落ち込んでしまったり。
どれだけできていても、「自分が納得できない」と
周りの言葉も、なかなか素直に受け取れないこともありました。
2. “すごい”を感じられる心の成長
だからこそ、この「すごかったよね!」という言葉には、大きな意味があると思うんです。
結果が出たからじゃなくて、「頑張った自分」「やりきった自分」「工夫した自分」を、
自分自身がちゃんと感じ取れている。
それって、とても大きな心の成長だと思います。
上手くいったから褒めてもらえる、ではなく、
上手くいったことを自分で認識して、その感動を誰かと共有したくなる。
そんな姿を見て、「本当に素敵だな」と思いました。
3. 僕が信じていたのは、“その子のまっすぐさ”
思えば、上手くいかない時にも、その子は決して一生懸命やることをやめなかったです。
不器用でもまっすぐで、悔しいと泣きそうになっても、逃げることはなかった。
「自分で納得できるようになりたい」と心のどこかで感じていたからこそ、
今日の「すごかったよね!」があったんだと思います。
これからもきっと、上手くいく日ばかりじゃない。
それでも、“自分で自分を認められる”その感覚を、
少しずつ積み重ねていってほしいなと思います。
この日の彼の言葉は、僕にとっても忘れられない一言になりました。
それは技術の話ではなく、心の話。
誰かに認められる前に、自分で自分を認められる。
それって、すごく素敵なことだなと、改めて思いました。