こんにちは。最近スクール生に修学旅行のお土産をもらって嬉しかった大島コーチです。
さて、本題の「基本と応用」について思うことをお話します。
基本が大事なのは理屈でわかってもなぜという理由は経験がないと実感できないものです。
子供の多くが理由も分からずに基本的な反復練習をさせられれば「つまらない」わけです。
小学校の時のコーチにとって勉強ってまさしくコレでした。
辞書で調べると基本とは判断・行動・方法などのよりどころとなる大もと。基礎。
と書いてあります。家で言う土台の部分ですね。大地震がきたら、、、と考えると地盤の固いところに住みたいと思うのが心情ですよね。
一方、応用とは、
原理や知識を実際の事柄に当てはめて用いること。「習ったことを実生活に―する」
まさに自分で答えを出して生きていくということです。
これをフットボールに当てはめると、
基本は動きのもとです。普段やれないことがいきなりできることというのは足を使う競技では中々ありません。プレーする上で必要とされる動作で練習の成果はトラップ、キックに見て取れます。さほど考えるウェイトは高くないので「身体で覚える」というと分かりやすいでしょうか。
応用は基本を身につけた上で更に複雑な動き、タイミングを覚えることなどです。経験から自分にあったものを知り、状況にあわせ効果的に選択する。
考えることは必要ですが、フットサルは狭いピッチのため試合中にゆっくり考える時間がありません。
直感的にプレーを選らんでいくか事前にイメージトレーニングしてある程度すること、できることを絞って判断の早さを確保しなければ相手を出し抜けません。
では直感ってどうやって磨くのか??
第六感なんていいますが無意識的なものなのでどうしようもないのかかというとそうでもありません。
経験則になってしまいますが、おそらくコレだろうという出来事があります。
プレーにおいては身体が咄嗟に動いた、したことの無い動きが日々の訓練から咄嗟に出た。
キックのコースが、守備の動きが手に取るように見え、考える前にボールを蹴っていたなどです。
日常生活で言うと、普段フットサル&サッカーのお店を運営していまして様々なウエアのデザインを目にしますが、かっこいいと感じるデザインと悪くは無いけどピンとこないものがあります。独自性や提案性もさること無意識に感じる魅力は作った人の感性が大きく影響していると感じます。そのクリエイティブな人たちは世界を旅して様々な物に触れた人、芸大で多くの芸術に触れた人が多いです。それが示すように直観、洞察、アイデアは多くの経験や学習の基礎の下に脳が瞬間的に最良の答えを無意識で弾き出すことなのです。
昨今、日本のプレーヤーは特徴がない、中盤のプレーヤーが多いと海外や評論家から言われています。
クリエイティブな選手、相手にとって脅威となる特徴を持った個性のある選手が少ない現状を打破するにはプレー環境を用意されるだけでなく、自ら主体的に日常生活も含め取り組むこと。試合やプレー集を観て真似してみる、試合で使ってみる、成功、失敗の理由をなぜ?と追究し次に生かすこと。
基本から脱して実験的に応用のプレーをやってみる。ミスしたとしても前向きなミスです。失敗は成功の基。コーチはこういうところを認めてあげます。
フットボール「だけ」ではなく、様々なスポーツや物事から勝負のヒントになるものはたくさんあると思います。フットサルだけで凝り固まることなく、社会見学や旅行など色んな体験をお子さんにさせてあげてください。