こんにちは。名古屋オーシャンズフットサルスクール豊田・北名古屋・NAS大高校担当の木村コーチです。
北名古屋校ではこの4月から幼児クラスを開講いたしました。
対象は年中と年長のお子様です。毎週月曜日の15:30〜16:20に練習しています。
現在スクール生3名で、スタートとしては”滑り出し好調”と言ったところです。
北名古屋校の幼児(年中・年長)クラスでは、2つのことを目標にしています。
それは『運動神経を伸ばすこと』と『ボールを扱う技術を伸ばすこと』です。
ます一般の方は「運動神経って伸ばせるの?」「遺伝で決まっているんじゃないの?」と疑問に思われると思います。
結論から言うと運動神経と遺伝の関係性は、ほとんどないことが科学的に実証されています。もちろん体格や筋力などは遺伝の影響を受けますが、運動神経は「どの時期に、どんな運動をどれだけ経験するか」という後天的な要因によってほとんど決まります。
北名古屋校の幼児クラスでは、練習開始の15分〜20分くらいは運動神経を伸ばすためのコーディネーショントレーニングを行います。
※コーディネーショントレーニングについてはこちらのサイトがわかりやすく解説してくれています>>>http://www.meiji.co.jp/sports/savas/lecture/training_f1_3.php
運動神経を伸ばすためには幼児の時期に色々な運動を経験しておくことが大切です。
例えば先週やったコーディネーションの1つにこのようなものがあります。
【トレーニング名】ジャンケン-ダッシュ
【やり方】
① 2人1組で50cm〜1mほど離れて向かい合います
② ジャンケンをし、勝った選手が負けた選手の周りを素早く1周走ります
③ これをできるだけ早く繰り返します
このコーディネーショントレーニングのポイントは「見る」〜「ダッシュ」までを
とにかく早くすることです。多少間違えてしまってもいいので、どんどん早く繰り返すことで神経系を鍛えることができます。
最後のダッシュの部分をお腹を地面につけるアクションに変えたり、ジャンプや反転系の動きを入れることで、多種多様な体の動かし方を生徒たちに経験させることができます。
コーディネーショントレーニングをした後は、みっちりとボールタッチのトレーニングをします。北名古屋校の幼児クラスでは、特に「ドリブル」の技術習得に力を入れています。
もちろんサッカー・フットサルにおいて「キック」は大切な技術なのですが、体のバランスが大人と違う(頭の比率が大きく、手足が短い)幼児にキックを教え込むよりも、ドリブル技術を先に習得させた方が得策だと考えるからです。
※キックは形にこだわらず、目標に向かってまっすぐ蹴れていればOKとしています
ボールタッチのトレーニングは、まず障害物やディフェンスがいない状態で練習します。5〜8種類くらいのボールタッチを始めはゆっくり、徐々にスピードを上げて練習します。
まだまだ「見て真似する」ことが難しい年代なので、1人1人丁寧に指導しています。
次に障害物(マーカー、コーンなど)を使ったドリブル練習をします。
例えば等間隔に並んだマーカーをジグザグにドリブルする練習でも、始めはゆっくりからスタートして、段階的にスピードを上げたり、制限(右足だけなど)をつけたりします。
この練習をすると毎回子ども達の吸収の速さに驚かされます。
例えば先週足の裏を使ったボールタッチを練習していたとすると、コーチが何も言わなくても自然に足の裏を使ってドリブルしていたりします。
次は色々なルール設定の1対1をやります。例えばゴールが2つあって「どちらのゴールにシュートしてもOK」としたり、ゴールとゴールを背中合わせに設置したりと色々なバリエーションの1対1をする中で、そのルールに必要な技術を磨いていきます。
例えばゴールが2つあって「どちらのゴールにシュートしてもOK」の1対1をすると、ディフェンスが守っていないゴールを目指す”判断力”が鍛えられますし、ディフェンスが頑張って前に立ちふさがってきたら、切り返して反対のゴールを目指すことも大切になります。
つまりこのルールの1対1では「判断力」と「切り返し」を主に学ぶことができます。
北名古屋校の幼児クラスでは5対5などの「ゲーム」は重視していません。
幼児のサッカー教室で、体格の大きな子がボールを独占してしまい、他の子がプレーにほとんど関われないという光景を見たことがあるのではないでしょうか?
プレーに関われない子どもは、自分のゴール前でずーっと守っていたり(攻撃の時も)、砂遊びを始めたりしてしまいます。
それはボールを独占してしまう子やプレーに関われない子ども達が悪いのではなく「5対5ないしはそれ以上のゲームは、この年代にそぐわないから」だと考えています。
北名古屋校の幼児クラスでもゲームをやることはありますが、コーチ対子どものゲームです。
コーチはボールに触れていない子にわざとボールを取られるなどして全員がプレーに関われるように、プレーしています。
半分はレクリエーションの意味で練習の最後に5分程度行っています。
この年代に必要なのは『運動神経を伸ばすこと』と『ボールを扱う技術を伸ばすこと』という理念に共感して頂ける方、興味を持たれた方は是非一度ご体験ください。お待ちしています!