こんにちは。名古屋オーシャンズフットサルスクール豊田・北名古屋・NAS大高校担当の木村コーチです。
突然ですが練習の効果を倍増させる方法があるのをご存知でしょうか?
(変な勧誘ではございませんので、ご安心ください)
それは革新的なものでも、今までに無かったものでもありません。
『アウトプットする』
それが練習の効果を倍増させる方法です。
アウトプットとはなんでしょうか?小学生以下の生徒たちには全く耳慣れない言葉かもしれません。
直訳すると「出力」すること。
もっとわかりやすく説明すると「表現すること」「書くこと」「話すこと」です。
アウトプットの反対語はインプットです。
つまり練習などで学んだこと(インプットしたこと)を、他人に話したりノートに書いてまとめたりすることがアウトプットです。
※色々な場面で使われる言葉なので、状況よって微妙に意味が異なりますが
木村コーチが高校生だった頃、日本史の先生から「他人に説明するつもりで勉強しなさい」と言われたことがあります。初めはあまり信用していませんでしたが、テレビで池上彰さんが同じことを言っていたのを見て実践してみました(先生すみませんでした…)。
他人に説明するためには物事の本質を理解していないと出来ません。
「桶狭間の合戦」を説明するためには、尾張と駿河・遠江・京などの位置関係やその時の日本全体の状況などを理解しておく必要があります。
また他人と話していると思いもよらない質問をされる時があります。
「なんで今川義元は尾張を攻めたの?」と聞かれたらその場で自分も考えるはずです。もしわからなければ後で調べて、より一層桶狭間の合戦に関する理解が深まります。
話が逸れてしまいましたが、他人に説明することで自分の頭の中を整理することが出来ます。それこそがアウトプットの効果です。
他人に説明すること以外でも「サッカーノート」を書くことでアウトプットする方法があります。
最近サッカーノートを書いている子が増えてきましたが、とても良いことだと思います。専用のノートなども販売されています。専用のサッカーノートは、初めから書くことがある程度指定されているので、初めてサッカーノートを書く子にはオススメです。
「他人に説明する」と「ノートを書くこと」は少し違いますが、後で見返した時に自分がわかるように書くことで同じ効果が得られます。
私が考えるサッカーノートを書く時のポイントは以下のとおりです。
・図を入れて書くこと
・後で見返した時に分かるように書くこと(他人が見て見やすいかどうかは気にしなくていいです)
・コーチが言っていた練習やその日のポイントを書くこと
・自分が感じたことを書くこと
・出来るだけ具体的に書くこと(「上手くなるためにもっと頑張る」などの抽象的なことだけでは意味がありません)
サッカーノート(フットサルノート)を書くようになってから劇的に上手くなっていった生徒を何人も見ています。反対にノートを書いていても伸び悩んでいる子もいます。
それは上記のポイントが抜けていて「ただ書いている」状態だからだと私は思います。もちろん「ノートを書く」という努力は素晴らしいのですが、やり方が非効率的なのはもったいないです。
「最近判断が的確で早くなってきたな」と感じた子に聞いてみると「サッカーノートを書いている」と答える子が多いです。
また「毎週同じことをコーチに言われて悔しく思っているなら、ノートを書くこともひとつの手だよ」という話はよくしています。
個人差はありますが、自分を客観視でき始める高学年(小学4年生)くらいから書くのが効果が出やすいかなと思います。
ただし強制的にやらされては意味がありません。周りが見て「書いた方がいい」と思うことはあると思いますが、強制的にやらせても効果は期待出来ません。ノートを書く利点を説明してあげることは良いとは思いますが、あくまで書くかどうか決めるのは本人です。
そういう子には「今日の練習どうだった?」「コーチはどんなこと言っていたの?」などと質問してあげて、話すことでアウトプットさせてあげる方がいいかもしれません。お子様の性格に応じて使い分けてあげてください。
最後に4年生の生徒のサッカーノートを載せます。実際にこの子はものすごく伸びてきています。まだサッカー・フットサルを習い始めて1年ほどですが、最近の成長はコーチを驚かせるほどです。
これからもいっしょに練習頑張ろう!!