【豊田・NAS大高校】明確なプレーモデルを持ち”疑う”

2019年5月20日

こんにちは。名古屋オーシャンズフットサルスクール豊田・NAS大高校コーチの木村です。

今回のブログはちょっとややこしい内容になります。

指導の専門性の高い内容ですが、私の考え方の根本にあるものなので、興味がある方は最後まで読んでみてください。

サッカー未経験のお父様お母様にもできるだけわかりやすいように頑張って書きます。

 

◇明確なプレーモデルを持つことの重要性

 

今回のブログのタイトルは『明確なプレーモデルを持ち”疑う”』です。

 

プレーモデルという言葉を初めて聞かれる方も多いと思います。

プレーモデルとはヨーロッパ発の新しい考え方で、私なりに要約すると

 

「この状況ではこういう風にプレーして欲しい」といった指導者が持っている価値観。

チームとして戦う上でイメージを共有するための”モデル”。

例えば「自陣から相手コートに前進するために、まずはピヴォ(フォワード)の選手にパスすることから狙っていこう」といったもの

 

このプレーモデルがないと指導はできません。

なぜならサッカーもフットサルは動きに制限がほとんどなく、誰が・いつ・どこに動いてもルール上OKな競技だからです。

例えば野球ではボールを打った後に走る方向は決まっています。そこに迷いが生じることはなく、味方と動きが被ることもありません。

だからこそ指導者がプレーモデルという名の”答え”を持っていないと選手を導くことはできません。

明確なプレーモデルがあるからこそ、チーム全員が効果的な動きができます。

偶然ではなく同じ状況なら何度も効果的な動きを再現できるチームの方が勝利の可能性は高まるのは、サッカー・フットサルをプレーしたことがない方でもイメージできると思います。

ただし、サッカー・フットサルにおいて「いつでもこうした方が良い」という絶対の正解はありません。

プレーモデルもチームによってバラバラであり、それでOKなものです。

 

 

よく勘違いされますが、プレーモデルは選手の発想を助けるためにあります。

 

例えば図のようなキックインの場面でキッカーのAの選手は、まずは誰へのパスを狙うべきでしょうか?

Bがパスを受けたとしたら誰へのパスを狙うべきでしょうか?

 

「自陣から相手コートに前進するために、まずはピヴォ(フォワード)の選手にパスすることから狙っていこう」

 

というプレーモデルがあればA,B選手はまずピヴォ(D)にパスができるか?を考えるでしょうし、見ると思います。

そしてDの選手は自分にパスが来るかもという予測が立ちやすく、パスを受けるための準備(ポジション、駆け引き)ができます。

Cの選手もDにパスが入ったら素早く関われるように準備をすることができます。

 

このように明確なプレーモデルは、選手個々の認知や判断を助けることができ、チーム全体が連動して動くための指標(ガイドライン)になります。

プレーモデルや戦術と聞くと「選手の自由な発想が制限される」という方がいらっしゃいますが、私の考えは全くの逆です。

 

プレー中の膨大な情報量を”プレーモデル”というフィルターを通して見ることで、判断を素早く下すことができる。

明確なプレーモデルを持つことにより頭の中が整理されているからこそ、創造的なプレー(私の言葉で言うと「アドリブ」)を発想する余地が生まれる

このように考えています。

 

指導者が明確なプレーモデルをもつことは個々のレベルアップを目的としているうちのようなスクールでも当然大切です。

サッカーチームとスクールが違うプレーモデルを採用していたら選手は困るのではないか?という疑問もあるかとは思いますが、長い目で見るとその心配は不要であり、むしろ”違った方が良い”とすら言えます。

その理由は次のセクションで説明いたします。

 

 

◇明確なプレーモデルを持ち”疑う”

 

今回のブログのタイトルです。何度も書いて申し訳ありません。

ここまでは明確なプレーモデルを持つ重要性を書いてきましたが、ここからは”疑う”という部分について書きたいと思います。

 

 

例えば先ほど同じシーンからBにパスが通った後の私が持っているプレーモデルは以下の2つです。

 

①まずは裏への展開を狙う

②無理なら逆サイドに展開を狙う

しかしこのプレーモデルに固執してしまうと、Bが違うプレーを選択した時に困ってしまいます。

プレーが成功した時は問題にはならないのですが、失敗に終わった時に「ダメ」「判断ミス」と片付けてしまい、選手の発想やチャレンジする意欲を根こそぎ刈り取ってしまうことになり兼ねません。

もし指導者の中に違うプレーモデルも引き出しに入っていれば「何を意図して今のプレーをしたのかな?」という疑問が湧いてくるハズです。

 

 

私のプレーモデルに照らし合わせるとDへのパスができないときは、素早くCへの展開を狙うことになります。

しかし、ここでCが下の図のような動きをしたらどうでしょうか??

 

 

私のプレーモデルに照らし合わせるとCの動きは”間違い”となります。

しかし、Cは別のイメージを持って動いていたかもしれません。

フットサルには「ピヴォ-アラ」という戦術があります。

C(アラ)が中に抜けることで出来たパスラインをD(ピヴォ)が活用する戦術です。

もしCがこのような意図を持って動いていたとしたら、指導者からCへのアプローチは全く違ったものになってきます。

 

だからこそ指導者は自らの明確のプレーモデルを持ちつつ、常にそれを疑う気持ちを持ち、色々なプレーモデルや戦術を吸収していかなければいけないと私は考えています。

 

よく練習中に私が生徒たちに「なぜそんな風に動いたの?」「どんな狙いがあったの?」と聞いいているのは上記のような理由です。

私の中で「もっとこうした方が良かったんじゃないか」という思いはありますが、実際にプレーしている選手は違うイメージを持っていたかもしれません。

 

プレーモデルを疑うことは選手にも重要です。

監督・コーチの言うことだけを聞いていつでもプレーモデルに則った選択をすること”だけ”を考えている選手は、良い選手にはなれません。

育成大国スペインでは1人を選手を育てるのに色々なプレーモデル(戦術)を経験させておくことが重要と考えられており、その考えを元にこちらでいう小学1年生から高校3年生までのトレーニング計画がデザインされています。

「小学6年生にはこの戦術を中学生になったら違うこの戦術を」といった具合です。

 

あくまでプレーモデルはガイドラインに過ぎず、現場の状況に合ったプレーを選択することは選手の責任であり特権です。

プレーモデルがしっかり頭に入った上で、状況にあったプレーをアドリブで入れれるような選手に将来的になるためには、育成年代のうちに色々なプレーモデルや戦術を経験しておくことが大切です。

前述した

「サッカーチームとオーシャンズスクールが違うプレーモデルを持っていたら選手が困惑するのではないか?」

という疑問には

「一時的に困惑するかもしれないが、色々なプレーモデルに触れておくことは将来を考えるとプレスになる」

というのが私なりの答えです(指導者によって色々な意見があるとは思います)。

 

◇まとめ

明確なプレーモデルを持ち、尚且つそれを疑うことは指導者にも選手にも重要だということを書いてきました。

特に指導者が1つのプレーモデルだけに固執してしまうと選手の可能性を潰してしまうことになり兼ねません。

指導者の仕事は選手の発想を豊かにし、実行する力をつけさせてあげることです。

サッカー・フットサルのことを深く理解した上で、選手の発想を理解し尊重し、発展させてあげることができるような指導者が私の理想です。

理想の実現のためにもっともっと学びが必要だと日々感じています。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

 

 

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