NAS大高校、みなと校コーチの廣瀬です。
今回は、一体誰向け?という内容のブログかもしれませんが、
幸いにもフットサル指導者としての考えを発信するプラットホームをこのページで持たせていただいてますので、最近考えていることを書きたいと思います。
ここ最近は、新年度がスタートし、新しいクラスになり、またカテゴリーをまたいで進級した生徒たちのことを特に気にかけながら過ごしています。
また、選抜チームの方では、新たにチーム活動をスタートした3年生たちのベクトル合わせの調整に考えを巡らせています。要は出会いの季節ということですね。詳しくは過去のブログをご参照ください。
クラスを組織(チーム、グループ、団体)として見れば、チームビルディング手法で定番のタックマンモデルで言う「形成期」にあたるため、生徒間・選手間のコミュニケーションを特に重視しています。
個人の成長を目的としたスクールであっても、チームスポーツのスクールであるため、組織(クラス)的観点のマネジメントはとても大切だと思っていますし、実際、生徒間コミュニケーションが遠因であるご相談は数件いただきました。
また、一人一人を見ても、現在小学1年生から6年生まで約170人の子どもと接していて、当然ながらそれぞれバックボーンや目的、性格、身体的特徴が違います。ほとんどの生徒の育成目標テーマは1人から2人単位、U-12でも3人単位ですから、仮にも20年以上フットサルを学んできた身からすると、目標テーマの技術戦術を獲得するための手法の引き出しはいくつも持っています。
年代別育成目標テーマについてはこちら
ここからが指導者としての面白みでもあり、難しさでもあるのですが、いくつも引き出しがあったとしても、必ず必要になるのが、対象の子どもに対して「どれを」「どのように」「どのタイミング」で使うのかが問われるということです。こればかりは方程式のような正解はなく、過去の経験から類似するケースと照らし合わせトライ&エラーを繰り返すより他の手段はないと思いますし、ベースとなるのは対象の子どもの成長ステージやバックボーンを見抜く洞察力であると思います。実際のところ、その洞察について不十分で、「ああ、もっとうまい伝え方、導き方があったなあ」と日々反省することばかりです。
ビジネス的な観点からすると、このような実情は明かさない方が良いのかもしれませんが、子育てに正解がないように、指導にも絶対の正解はありません。特に、育成年代の正解は、答えが数年後に出るため答え合わせが難しいです。それでも胸を張って言えることは、全員を画一的に指導するのではなく、常に個別に最適なアプローチは探り続けているということです。