こんにちは!愛知県、三重県でフットサルを教えている名古屋オーシャンズフットサルスクールの豊田校です。
「子どもの運動神経は、親からの遺伝によって決まる」「自分は運動音痴だから、それが子どもに遺伝してしまったらかわいそう」などといった、不安や心配の声をよくお聞きします。
この記事では、実際に子どもから親へ運動神経が遺伝するのかを解説。運動神経をアップさせるためのポイント、運動神経を高めるためにおすすめの遊びなどもご紹介します。
子どもの運動神経は遺伝するのか?
まずは、運動神経と運動能力の違いについて説明しておきましょう。
「運動神経」・・・俊敏性、バランス感覚、リズム感など
「運動能力」・・・体の骨格、筋力など
例えば、身長が高い両親からは、それが遺伝して子どもも身長が高くなる、というのはよくありますよね。
同じように、遺伝によって生まれ持った運動能力が高いということは間違いなくあり、スポーツ遺伝子の研究でも筋肉の特徴などは遺伝要素が強いことがわかっています。
世界レベルで活躍するトップアスリートの中には、父親や母親も同じ競技で活躍していたという選手が多く、「運動が得意かどうかはやはり遺伝なのでは・・・」と、思う方が多いかもしれません。
しかし、運動能力が高いからと言って、運動神経がいいとは限りません。運動神経は、神経という名前がつくことからもわかるように、脳の働きが大きく関係しています。
例えば、「投げる」という動きをするためには、まず脳から指令が出ます。それが神経細胞を介して、脳から脊髄、末しょう神経、筋肉へと信号を伝えていきます。
この回路が「運動神経」です。この物を投げるための回路は、「投げる」経験を重ねることでつくられていきます。
同じように、「走る」「跳ぶ」「回る」などさまざまな動きを経験すると、そのたびに、回路がつくられていきます。この回路のバリエーションが多いほうが、運動神経が高くなるということになります。
つまり、子どもの運動神経は遺伝だけでは決まりません。「運動神経は遺伝による影響ではなく、幼児期の自主的な運動経験によって決まる」という、専門家の研究結果もあります。
子どもの運動神経には「ゴールデンエイジ」と呼ばれる大切な時期があります。3〜12歳頃までの期間を指し、この時期にさまざまな運動を経験することで運動能力の向上にかかわっている神経系が急激に発達していきます。
その中でも特に、小学校入学前の6歳頃までの幼児期は「プレゴールデンエイジ」と呼ばれます。著しく神経が発達し、大人の神経系の状態を100%とすると、6歳頃までにその約90%はできてしまうと言われています。
この時期にどんな運動をどれだけ経験したかによって、将来の運動神経が左右されるのです。
子どもの運動神経アップのポイントは「適切な環境づくり」
先ほども解説した通り、子どもの運動神経を高めるためには、3〜12歳頃までの間にさまざまな運動経験が重要です。
この時に、大切なことは特定のトレーニングだけを行うのではなく、遊びを通していろいろな経験を重ねることです。
少し前までは、子どもたちが自然に遊ぶ中で身につけられましたが、現代の遊びはあまり体を使うことが少なく、車社会で歩く機会も減っています。昔は意識せず経験できていた動きも、意外と経験していない場合が多くあります。
そのために、走ったり、しゃがんだり、寝転んだり、ジャンプしたり・・・子どもがさまざまな動きを経験できるような環境を、日頃からつくってあげることを意識しましょう。
といっても、特別なことをする必要はありません。
一緒に散歩へ行くだけでも、歩いたり走ったりする機会を増やすことができます。公園へ連れて行けば、砂場遊びやボール遊び、鬼ごっこなどを通して、座ったり飛んだり投げたりと幅広い動きを経験させることができます。
スキップやケンケンをしたり、普段あまりしない動きをすることでリズム感覚も養われます。
この時に注意が必要なポイントは、子どもが自発的に楽しめるようにすること。
子どもの運動神経を伸ばしてあげたいという気持ちから、大人が無理やりやらせては意味がありません。逆に、楽しいと思えば特に促さなくても、何度も繰り返して夢中になってくれます。
ぜひ、子どもが熱中するものの中から楽しみを見つけて、遊びながらさまざまな動き・運動を経験できる環境をつくってあげてみてください。遊んでいるうちに、自然と足腰が鍛えられ、運動神経がアップしていきます。
子どもの運動神経を伸ばすおすすめの「遊び」
一見、運動とは関係ないような遊びや動きの中に、運動能力を高める要素がたくさん詰まっています。
子どもの運動神経を伸ばすために、おすすめの遊びをご紹介します。
複合遊具(アスレチック)
滑り台や吊り橋など、さまざまな遊具が一体となった複合遊具(アスレチック)。握力、空間認知能力、バランス感覚に加え、「どこから行こうか」「ここ行ったらどうなるかな?」などと考えながら遊ぶため、思考力も鍛えられます。
鬼ごっこ
鬼ごっこは、走る力やスピードの緩急、反射神経などさまざまな能力アップが期待できます。狭い公園なら敏捷性が養われ、広い公園では持久力が身につきます。
親子でルールを作って、オリジナルの鬼ごっこを楽しむのもおすすめです。
うんてい
棒にぶら下がるためには、自分の体重を支える腕力と握力が必要です。前に進むことで体幹も鍛えられます。さらに、自分の体と棒の距離間をはかりながら遊ぶことで、空間認識能力を養うこともできます。
ぶらんこ
ふわっと浮いたような感覚を体験する中で、チェーンを握る力や地面を足で蹴る力などが身につきます。
体の姿勢を整えたり、高さを出すために足の振りの強さを調整したりと、全身の使い方も学べます。慣れてきたら安全面に配慮し、立ちこぎにも挑戦してみましょう。
ボール遊び
芝生や広場などのスペースがある公園では、ボールがひとつあれば、さまざまな遊びができます。転がしてみよう、何かに当ててみよう…など、子どもたちと一緒にいろいろなアイディアを出し合いながら楽しんでみてください。
遊びを通して子どもと一緒に色んな動きを楽しもう
3〜12歳頃の期間は、運動神経がグッと伸びる大切な時期。
どんなお子さんでも、この時期に適切な運動経験をすることで、運動神経が伸びる可能性があります。「うちの子は運動が苦手だけど、遺伝だから仕方ない」とあきらめないでくださいね。
夢中になれる遊びを通して、さまざまな動きの経験を重ね、一緒に楽しみながらお子さんの運動神経をアップさせましょう。
運動神経の「ゴールデンエイジ」にお子さんの「楽しい」を発見しましょう
いかがでしたか?
お子さんの運動神経の発達や精神の成長のためにも、様々な遊び・運動・スポーツを通して、お子さんの「楽しい」を探してみてください。
私たちのスクールでは、「子どもたちが楽しむ」ことが成長や吸収率の向上に繋がる「黄金のサイクル」を感じているため、まずは「子どもたちが楽しむ」ことを大切に日々の練習を行なっています。
子どもたちと接するコーチ自身も子どもたちを楽しませるだけじゃなく、一緒に楽しみながら練習するため、「もう終わりの時間になったの?」という子どもたちの声をよく耳にします。
詳しい内容については、「保護者の方へお伝えしたいこと」をご覧ください↓
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