こんにちは!桑名校コーチの下畝地です!
10人いたらそれぞれ変えるのが指導だと思う
僕はどんなスポーツであっても子供たちを一定のレベルまで育てることが出来ると思っています。
それは子供の「こころ」を育てる術を知っているからです。また、できないをできるに変えて、自信を植え付ける。それを達成するためのノウハウを学んでいるからです。
10人の選手がいたら10通りのアプローチをしなければいけません。指導者の言うことに子供達が一生懸命合わせるのは違います。それぞれの選手のやる気を上手く引き出して主体的に臨めるようにしないとです。
とは言いつつもこれが難しいんですが、指導者を仕事にしている性とでも言いましょうか。僕には選手を見た時に未来をパッとイメージする力があります。この子はこんな楽しさを知ったらもっと良くなるよな、こういうことを毎日のレッスン以外の時間も考えながら生活しているんですね〜 (笑)
“技術” の真理は変わらない
監督やコーチによって競技への切り取り方は異なります。それがチームの面白さですが、選手にとって悩みの種にもなり得ます。
全てを支配する絶対的な技術はこの世には存在しません。ブームがあって、それに対抗するスキルが出てきてっていうこの循環が続くだけです。
昔も今もフットボールで大切なことって変わらないと思います。走ること、ポジションを取ること、ボールを止めること、蹴ること、運ぶこと、奪うこと…僕たち指導者はプレーの正解を知っているのではありません。選手には思い付かない “別の選択肢” を提案できる存在ってだけです。
もう一度言いますが、絶対に勝てる術なんてないんです。指導者の考え方を超えるものを頭にイメージできる選手だって世の中には沢山います。指導者が変に自我を出さないことで救われる選手は大勢いるのではないでしょうか。
選手を潰すことだけはしたくない。
試合中やミーティング中に選手に話をすると目が合わない子がいます。
これは選手が本能的に大人の言葉をシャットダウンしようとしていることと言い換えることができます。
子供にそんなことを感じた時はすかさず保護者の方に話をしますが、大抵がチームで厳しくプレーについて注意があって…とか、あまり自由にできずに最近楽しくなさそうなんです…って感じのコメントが返ってきます。
競技の中で大人や指導者の方が選手より多くの選択肢を手にできて当然ですよ。だって経験値が違うし、コートに立っていないし。コートの中では見ている以上に選手は大きなプレッシャーを感じています。それが普通です。
そこに追い討ちをかけるような言葉を発するのはやめてあげてください。もうプレーすること自体が楽しくなくなってしまいます。良い選手ってどういうことですか?しっかり言う通りにプレーできる子ですか?僕だったら自分のイメージしていること以上のものを表現できる子に対して率直に素晴らしいなって感じますけどね。