こんにちは〜。桑名校コーチの下畝地です!
その勝利、応援していただきましたか?
僕が大学生だった頃、ボランティアでしたが地域のサッカー少年団で小学3,4年生の子達のコーチをしていました。最後の2年間はありがたいことに監督のような立場で指導する機会をいただいていました。
そんな当時、一生懸命に頭をひねって考え出したのが「相手チームの保護者の方々にも応援されるようなチームになろう」という目標。そういうチームになった上でさらに試合にも勝とうと取り組んでいました。
子供達はピッチの上でチャレンジングに生き生きとプレーしている。判断も、決断も、全てが主体的。仲間同士で声を掛け合い助け合う。こんなビジョンを描いていました。そんな考えに至ったのは色々なチームの試合を見ている中で、怒られまくってプレーして、こんなサッカーって本当に楽しいのかな?ってことをずっと疑問に感じていたからだと思います。
あともう一つ。ズルはしたくありませんでした。指導者や大人のテコ入れで一時的に目の前のことに勝利することはあります。けど、それでは短期的で大人の自己満足です。長期的な視点で見たときに本当に取り組む出来なのは、我慢しながらでも子供達が自ら成長する喜びを感じられるようにアプローチを続けることではないでしょうか?お子さんは味方も相手も誰が見ても素晴らしいと感じるような選手でしょうか?子供の世界に大人の色々を持ち込んではいませんか?
成長は相対的ではなく絶対的なもの
桑名校に通ってくれる子の中で地域のトレセンや三重県トレセンに合格する子もいるし、落選してしまう子もいます。もしもお子さんが本気でトレセンを目指すならばいいですが、そうでないならトレセンのことそんなに気にしなくていいと思います。
大前提として “生まれ月” はすごく重要な要素になります。4月生まれの子と3月生まれの子では学年が同じでも、1年間の違いがあるわけです。
周りの子と比較することを一度始めると止まりません。逃れられない戦いのスタートです。成長は相対的な評価ではなく、その子だけを見つめた絶対的な評価であるべき。以前よりもこういうことができたよね!とか、すっごく上手くなったな〜って感じでもっと声を掛けてあげませんか?
他の子のあれこれ考えても意味ありません。重要なのはお子さんの状態。ノった状態でプレーできていますか?本当に楽しそうにプレーできていますか?
取り組む姿勢が心の状態を語る
正直なことを言います。個人的にスキルが高くても魅力的ではない選手もいるし、現状のスキルが高くなくても惹かれる選手はいます。
違いは全身が放つ雰囲気の違いです。心が生きた練習をしないと、ボールタッチは一見上手くなったように見えるかもしれませんが、試合で何をしたらいいか分からない選手になってしまいます。楽しく取り組める子達に対して勝てなくなる日が必ず訪れます。
もっとお子さんのことを信じてあげませんか?やってみて楽しくないならそれもまたOKなんですよ。それに信頼されている選手たちの方が試合で輝きます。主体的に取り組める時の実力は何倍にも膨れ上がるんです。
お父さんお母さんの夢や気持ちを今頑張っているお子さんに投影することはあまりいいことだと思いません。強いチームに行けて楽しい。トレセンに合格できた方が楽しい。それって誰の思いですか?最後、本当にトップになっていくのは自ら掴み取れる選手です。お子さんのサッカー/フットサルに踏み込みすぎていませんか?