こんにちは〜。桑名校コーチの下畝地です!
明らかに違った運動能力
昨年度の今頃、ご希望いただいた愛知県・三重県の保育園/幼稚園様で「フットサル教室」を開催させていただきました。
自分が担当したのは計20ヶ所ほどだったと思います。そしてその中ですごく印象に残っている園があって、というのもそこに通っていた子達の運動能力が凄まじかったんですよね。試合では走りまくるし、ちょっと身体がぶつかったくらいでは決して倒れない、動きっぷりは大胆で全く失敗を恐れていない感じでした。
教室終わり、園長先生とお話しさせていただいた時にその理由は分かったのですが、「園横のガソリンスタンドから不要になったタイヤいただいて、園庭に転がしているんですよ〜。それをみんなが勝手に遊んでいるんですよね〜」って感じのことを伺いました。
それともう一つ。先生方の関わり方が見守るスタンスでした。まずはやらせてみる、本当に危険な時以外は怪我して覚えればいい!という感じに見受けました。”強い子を育てたい” そんな信念を子供達を通して感じました。
育つ環境とは心を解放でき、頭をフルに回転させられる場所のこと
環境は人を育てると言いますが、最近それは少しだけ違うのかなと思っています。もっと詳細には「心を解放でき、頭をフルに回転できる場所」この環境があれば勝手に人は育っていくと思います。
どんな先生やコーチだって全員を向上させることは残念ながら不可能です。もちろんスキル次第で “より多くの子に響かせる” ことはできますが、それでも全員は無理でしょう。フィーリングの部分で合う合わないということは往々にしてあると思います。
上で述べた園でも、動きたい子はどれだけでも身体を動かすことができる環境があっただけなんですよね。誰に言われるでもなく、興味が湧いて工夫しながら勝手に動くこと。この流れがすごく大切だと思います。
子供達の気持ちに火がついたら、あとはどこまで突き進むのか大人は見守るだけ。計算式ではなく、子供たちの心は今に生きているんです。色んなことにチャレンジして、様々な感情を抱いて欲しいですよね。
どの段階にアプローチするべきなのか
練習内容や試合の結果の感想は誰でも言えます。「ここがダメなんじゃない?」「もっとこうすればいいじゃん!」「本当にやる気ある?」とか。
けど、これってコーチングとはかけ離れたものなんです。コーチングとは導くこと。自ら歩かせて、辿り着かせることが唯一の目的です。
じゃあどうするかというと、まずは挑戦しようと思えるような雰囲気だったり空気感、練習を作り出すことから始めなければいけません。子供たちがノってこない限り、本当の意味での練習なんて始まっていないも同然です。高学年のコーチ認定クラスなどはまた別ですが、基本的に幼児クラスや低学年クラスで力を割く部分はほとんどこの点だと言っても過言ではありません。「いかに子供たちの興味をひいて、やってみようと思わせるか」ここがめちゃくちゃ大事です。
プレーのあれこれを言う前に、まず見るべきは形には見えない部分「子供たちの心の状態」です。本気で成長を願うなら、一つずつ踏み外さないようにステップアップしていかないといけないと思います。挑戦の姿勢を獲得したら、そのあとは早いです。ぐんぐんとレベルアップできると思います。