桑名校コーチの下畝地です!
明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します!!
指導者がよく言う「育成年代」って何のこと?
子供たちはリアルタイムの「今」を勝ちたいし、楽しみたいから将来のことを考えようとしても現実問題難しいと思います。例えば「いずれ役立つからこの練習をしよう」という指導者や大人のアプローチは響かないことが多いでしょう。忍耐の楽しさや未来への繋がりは分かりにくく、すぐに結果が見える方が面白いですからね。
けど、僕たちはどうしても未来のことを考えた上で指導するものだし、そうでなくてはいけません。
サッカー/フットサルの世界ではよく「育成年代」のワードが使われます。勝利至上主義を否定すべく「今の君たちには勝利以外にも大切なことがありますよとか、未来で勝つために必要なことを学ぼう的なこと」を伝えるためにはシンプルで妙に納得させることもできる非常に優秀な言葉なんですよね (笑)
ただ、自分が選手の立場だったらどうでしょうか。僕は多分「はぁ?」って感じのスタンスをとる少年でしたね。いや、育成年代言われても全員がプロ目指してるわけではないやんって。上手くなること、強くなることだけを勝手に押し付けるなって本気で思ったと思います。
全国大会で優勝したとしても辞めてしまう現実
昔、何のスポーツだったか忘れましたが小学生の全国大会で優勝したにも関わらず、中学からは別のスポーツをやりたいって言っている子をテレビで見ました。進む道は自分で決めるものだら別に何でもええやんって見ながら感じている程度でしたが、、
指導者が勝利こそ全てと考えて「勝利至上主義」を採用しようが、「育成年代」と決めて立派な選手像から逆算して今やるべきことを練習しようが、選手はやりたくなくなったら辞めるのが事実です。
じゃあ、指導者や大人がやるべきことって何なんでしょうね。
僕は「散りばめること」だと思います。……それこそ「はぁ?」ですよね (笑) 下になるべく理解していただけるように書きましたのでご覧いただけると幸いです笑笑
その人の未来を他人が潰す権利はないと思う
皆さんには恩師のような存在や影響を受けた人いますか?多分いますよね。恩師と言えないまでも考え方に共感したとかその程度でも大丈夫です。僕にもパッと思い浮かぶ人がいます。
では、その人のおかげで “今の自分” があるって思いますか?どうでしょうか?正直に言うと僕は完全にそうとは思わないタイプで、掴み取ったのは自分がやり切ったからだって考えています。影響を受けたとしても最後実行したのは自分だからって。同じ環境にいたとしてもやる人とやらない人は分かれます。感じ方は人それぞれですよね。
だから「レッスンに色々な要素を散りばめたい」って考えているんです。試合中にプレーを選択する時も、コート外での振る舞い方についてもこれが正解だって決めつけるのではなく「あれもいいよね」「けど、これもいいよ」って具合に。僕がみんなのことを決定させたいなんて1ミリも思わないし、自分 (指導者) の信念を貫き通す弊害で子供の未来の一つの選択肢を消してしまうなんて最悪だと思っています。
【フットサルで成長する】という題材を通して、その子の中で何か自己を考える機会を作ることができたらいいなって思うんです。
サッカー/フットサルがあってその子がいるのではなく、その子がいて初めてサッカー/フットサルは存在します。W杯が終わって練習に力が入りすぎてしまうこの時期だからこそ、大人は何が本当に大切なのか考える必要があると思います。主役である子供たちは「今」を楽しめていますか?